歯ぎしりがひどいのですが、ラミネートベニアは可能でしょうか? 20年の臨床経験がお答えします
こんにちは。狎鴎亭ドリーム歯科医院長のパク・ジョンウクです。
ラミネートベニアの相談にいらっしゃる方の中には、こう尋ねる方が少なくありません。
「寝ている間に歯ぎしりをしていると言われるのですが、ラミネートベニアをしても大丈夫でしょうか?」「日中も無意識に歯を強く食いしばる癖があるのですが、ラミネートベニアが外れたりしないでしょうか?」
今日はこの2つの質問に、ラミネートベニア臨床20年の経験でお答えします。
歯ぎしりと食いしばり、何が違うのでしょうか。
歯ぎしりは、眠っている間に上下の歯を左右にこすり合わせる無意識の癖です。
食いしばりは、起きているときや眠っているときに、強い力で歯を強く噛みしめる癖です。
どちらの癖も、本人はあまり自覚していません。
家族から指摘されたり、朝あごがこわばっていたり、奥歯がしみたりする症状で気づくことが多いです。
前歯が平らにすり減っていたり、小さなひびが見られたりする場合は、なおさら疑ってみる必要があります。
なぜラミネートベニアにとって危険な兆候なのでしょうか。
ラミネートベニアは0.3~0.5mmの薄いセラミックです。
通常の食事の圧力には十分耐えられるよう設計されています。
問題は、歯ぎしりや食いしばりの力です。
このとき歯にかかる力は、普段の食事のときより2~3倍以上強くなります。
この力がラミネートベニアの縁に繰り返し加わると、次の3つが起こります。
第一に、ラミネートベニアの縁に微細なひびが入ります。
第二に、接着部分が弱くなってラミネートベニアが外れます。
第三に、噛み合う奥歯も一緒にすり減り、咬み合わせが崩れます。
(写真1のように)歯ぎしりによってラミネートベニアの片側の角が削れてしまった症例は、臨床でもたびたび見られます。
それでもラミネートベニアは可能です、ただし条件があります
歯ぎしりがあるからといって、ラミネートベニアが必ずしも不可能というわけではありません。
むしろ、すり減って短くなった前歯を回復させるために、ラミネートベニアがぜひ必要なケースも多くあります。
ただし、安全に進めるためには次の4つの原則を守る必要があります。
原則1. 正確な診断が先です
咬み合わせの分析、顎関節の検査、夜間の歯ぎしりの程度の評価を十分に行います。
この段階を経ずに始めると、結果が良くありません。
ドリーム歯科では、最初の相談で咬み合わせから確認します。
咬み合わせの問題を踏まえて、歯の切削方法やラミネートベニアのデザインの限界が決まります。
原則2. 材料を慎重に選びます
一般的なラミネートベニアより強度を補強したセラミックを選びます。
患者さんの咬み合わせの状態に合わせて、材料の厚みと種類を調整します。
同じラミネートベニアでも、材料の選択だけで寿命が大きく変わります。
この部分は歯の切削方法とも密接に関わります。下顎の歯と接する部分をどう処理するかを決める必要があります。
原則3. デザインが結果を左右します
ラミネートベニアの縁が咬み合わせに直接ぶつからないよう設計します。
前歯の先端の厚みと角度を、患者さん一人ひとりの咬み合わせに合わせて作ります。
この過程がラミネートベニアの寿命を決めます。
原則4. 夜間装置を必ず併用します
ラミネートベニア施術後は、夜間に装着する透明な装置を併用します。
この小さな装置ひとつが、ラミネートベニアの寿命を2倍以上延ばしてくれます。
最初は多少違和感があっても、1~2週間で慣れていきます。
施術後のケアは、どうすればよいでしょうか。
ラミネートベニア施術後は、6か月に一度、定期点検を受けます。
咬み合わせにわずかな変化があれば、すぐに調整いたします。
夜間装置は、ほぼ毎日の装着をおすすめします。
ストレスで歯ぎしりがひどくなる時期には、より一層注意して使用する必要があります。
(写真2のように)夜間装置を継続的に使用された患者さんのラミネートベニアは、8年経っても最初と同じ状態を保っています。
よくある質問
Q1. 歯ぎしりがあるかどうか、どのように確認しますか?
A. 最も確実な方法は、ご家族や一緒に眠る方からの話です。
そのほかにも、朝あごがこわばっている、
奥歯の先端が平らにすり減っている、
歯がしみるといった症状がよく現れる場合は、疑ってみることができます。
正確な診断は、歯科医院での咬み合わせ検査で確認します。
Q2. 夜間装置は違和感がありませんか?
A. 最初の1~2週間は、口の中に何かが入っている感覚に慣れる必要があります。
その時期を過ぎると、ほとんどの方がよく慣れ、むしろ朝あごが楽になるのを感じられます。
患者さんのお口に正確に合わせて作製するため、厚みや大きさを感じることはほとんどありません。
Q3. 歯ぎしりがひどいのに夜間装置を使わないと、どうなりますか?
A. ラミネートベニアの縁が欠けたり、接着が緩んで脱落したりする可能性が高くなります。
せっかく作ったラミネートベニアの寿命を半分以下に縮めてしまうことがあります。
歯ぎしりのある方にとって、夜間装置は選択肢ではなく必須です。
おわりに
歯ぎしりや食いしばりがあるからといって、美しい笑顔をあきらめる必要はありません。
正確な診断、慎重な材料選び、患者さんに合わせたデザイン、そして夜間装置まで。
この4つさえしっかり守れば、十分安全にラミネートベニアを受けていただけます。
前歯のラミネートベニアのご相談は、狎鴎亭ドリーム歯科までお問い合わせください。
パク・ジョンウク院長が直接診断・施術いたします。
パク・ジョンウク (D.D.S., M.S. / ドリーム歯科代表院長 / ラミネートベニア臨床20年)
この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。