ブラックトライアングル

歯の間に黒い
三角が見えるなら

歯の先端は接しているのに、歯肉に近い側だけ三角形に空いて暗く見えます。写真で特に目立つこの空間をブラックトライアングルと呼びます。歯の問題であると同時に、歯肉の問題でもあります。

ポーセレンアトリエ — 薄いシェルに込められる手仕事の時間 PORCELAIN VENEER

What It Is

歯ではなく、歯肉が下がった場所です

二本の歯の間の歯肉は本来、三角形に尖って満たされています。これを歯間乳頭と呼びます。この乳頭が下がると歯の間の下側に三角形の空間が残り、影のために黒く見えます。歯をどれほど上手に作っても、この空間を減らす方法は歯の形態を歯肉側へ広げることだけです。ですからこの問題は「どこまで埋められるか」の問題になります。

セラミックの層 — 色と透明度を分けて重ねます(演出画像)

Why It Happens

主にこうした理由で生じます

原因が分かって初めて、今埋めても再び空くかどうかを判断できます。

01

歯周病で歯肉と骨が下がった場合

歯周炎が起きた部位では乳頭を支えていた骨自体が低くなり、歯肉が元の高さに戻りません。

02

矯正で歯が整列した場合

重なっていた歯がまっすぐ並ぶと接触点が上へ移動し、その下に三角形の空間が現れます。

03

歯の形が三角形の場合

根元へ向かうほど細くなる形態では接触点が高く、もともと下側が空いています。

04

歯間ブラシや爪楊枝を無理に使った場合

太い器具を繰り返し押し込むと、乳頭が圧迫されて下がることがあります。

BEFORE / AFTER

実際の術前・術後

パク・ジョンウク院長がカンナム・ドリーム歯科で施術した実際のラミネートベニアのケースです。写真をタップすると術前・術後を拡大して比較できます。

上記の術前・術後写真は、カンナム・ドリーム歯科(パク・ジョンウク院長)で施術した実際の臨床ケースです。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

実際の術前・術後 — 治療前
治療前
実際の術前・術後 — 治療後
治療後

上記の術前・術後写真は、カンナム・ドリーム歯科(パク・ジョンウク院長)で施術した実際の臨床ケースです。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

Options

埋める方法

空間の大きさと原因によってアプローチが変わります。一つですべてが解決するわけではありません。

セラミックパウダー — 色は材料から始まります(演出画像)
方法適する場合限界
まず歯周治療炎症が残っている場合下がった骨は戻らない
レジン修復小さな三角が1~2か所辺縁の着色・再修復
ラミネートベニア複数本の形態から作り直すとき元に戻しにくい
矯正で接触点を調整歯軸が原因の場合期間が加わる
マイクロスコープ診療 — 大きく見るほど、削る量は少なくなります(イメージ写真)
マイクロスコープ診療 — 大きく見るほど、削る量は少なくなります(イメージ写真)
デザインの作業台 — まず比率と形から描きます
デザインの作業台 — まず比率と形から描きます

{ 歯肉はたいてい戻りません。ですからこの治療は歯肉を上げることではなく、歯を下ろして迎えに行くことです。 }

Honest Limits

先にお伝えする限界

期待値を正確に合わせることが、この治療では何より重要です。

ラミネートベニアのシェル — 厚さ0.3mmほどの陶材(演出画像)
  • 骨が下がって生じた乳頭の喪失は、修復だけでは完全には戻せません
  • 空間が大きいほど歯を広く作る必要があり、形がぼてっと見えることがあります
  • 歯肉の境目まで材料を下ろすと清掃が難しくなり、炎症が起きやすくなります
  • 片側だけ埋めると、かえって左右差が目立つことがあります
  • 歯肉の状態が不安定なら、今埋めても時間とともに再び空くことがあります

How We Approach

当院が進める順序

歯から手をつけません。歯肉が安定してから形態を作ります。

  1. 01

    まず歯肉の状態を確認します

    炎症と歯周ポケットの深さを見て、必要なら歯周治療を先行します。

  2. 02

    空間の大きさを計測します

    接触点の高さと三角形の幅を測り、埋められる限度を計算します。

  3. 03

    接触点をどこに置くか決めます

    接触点を歯肉側へ下ろすことが、この治療の核となる設計です。

  4. 04

    シミュレーションで形態を確認します

    広げた形がぼてっと見えないかを事前に一緒に見ます。

  5. 05

    清掃できる形で仕上げます

    デンタルフロスが通ることが条件で、これを見た目より優先します。

滅菌済み器具トレー — 診療ごとに新しく準備します(演出画像)
マイクロスコープ — 大きく見るほど、削る量は少なくなります
マイクロスコープ — 大きく見るほど、削る量は少なくなります

Evidence

形態を変えて埋めることの根拠

歯間乳頭そのものの再生については確立された数値が不足しています。以下は形態修復側で報告された値です。

  1. 01

    切削がエナメル質内にとどまれば生存率99% — 象牙質が露出すると失敗リスクは約10倍

    580症例を最大12年追跡した全体生存率は86%、辺縁だけがエナメル質にある場合は94%でした。削った量よりも「どこまで削ったか」が結果を分けています。

    Gurel G, Sesma N, Calamita MA, Coachman C, Morimoto S. Influence of enamel preservation on failure rates of porcelain laminate veneers. Int J Periodontics Restorative Dent. 2013;33(1):31-9. PMID 23342345

  2. 02

    13研究のメタ分析 — 累積生存率89%(追跡中央値9年)

    ガラスセラミックは94%、長石系ポーセレンは87%で、合併症は破折・チッピング4%、脱離2%、著しい変色2%、二次う蝕1%でした。

    Morimoto S, Albanesi RB, Sesma N, Agra CM, Braga MM. Main Clinical Outcomes of Feldspathic Porcelain and Glass-Ceramic Laminate Veneers: A Systematic Review and Meta-Analysis of Survival and Complication Rates. Int J Prosthodont. 2016;29(1):38-49. PMID 26757327

  3. 03

    20年推定生存率82.9%(5年94.4%・10年93.5%)

    84名・318症例を平均118か月追跡した研究です。失敗の44.8%はセラミックの破折で、歯ぎしりなどの異常機能がある場合は失敗リスクが7.7倍と報告されています。

    Beier US, Kapferer I, Burtscher D, Dumfahrt H. Clinical performance of porcelain laminate veneers for up to 20 years. Int J Prosthodont. 2012;25(1):79-85. PMID 22259802

上記の数値は学術文献に報告された一般的な臨床結果であり、当院の治療成績や個人の結果を保証するものではありません。実際の経過は歯の状態・咬み合わせ・生活習慣によって異なります。

私の場合も可能でしょうか

歯の状態によって可能な範囲が異なります。お気軽にお問い合わせください。

FAQ

よくあるご質問

技工作業 — 人の手がつくる違い
01 歯肉はまた満たされますか?

乳頭を支える骨が残っていて炎症だけの問題であれば、ある程度回復することもあります。しかし骨まで下がっている場合は、元の高さに戻らないのが一般的です。

02 ラミネートベニアで完全になくせますか?

空間が小さければほとんど見えないようにできます。空間が大きい場合は、完全になくすより目立たなく減らすことが現実的な目標です。

03 矯正を終えたら現れました。正常ですか?

珍しいことではありません。重なっていた歯が整列すると接触点が上がり、もともとの歯肉の高さが露わになるためです。この場合は形態修復で改善することが多くあります。

04 何本必要ですか?

三角は二本の歯の間に生じるため、最低でも二本を一緒に扱います。前歯のライン全体が問題であれば、四本以上をまとめて設計します。

05 フロスが入らないように作ってはいけませんか?

おすすめしません。清掃が不可能になると、その場所から歯周病とう蝕が始まります。当院はフロスが通る形態を優先します。

06 レジンで先に試してから決めてもよいですか?

良い方法です。埋めたときの形をあらかじめ体験でき、満足できればその形をセラミックに移せます。

本ページは診療のご案内のための一般的な情報です。診断や治療方法、治療期間は患者様お一人おひとりのお口の状態によって異なる場合があり、正確な内容はご来院・検査の上でご案内いたします。

歯肉から見て決めます

埋められる限度は歯肉が決めます。状態を確認したうえで、どこまで改善できるかを率直にお伝えします。