美しい歯とは、どのようなものでしょうか
目や鼻をより美しくするために、美容外科で目の整形、鼻の整形を行います。
より美しくなるための手術を整形手術と言います。歯も同じように、整える治療を受けることができます。
歯を美しくする治療を、歯の整形と言います。
歯の整形の方法には2つあり、ひとつはよく知られているラミネートベニア、もうひとつはオールセラミッククラウンです。
ラミネートベニアは歯の前面だけを削って薄いセラミックをかぶせる治療で、クラウンは歯を全体的に削って帽子をかぶせるように完全に覆う治療です。どちらの治療にもそれぞれの適応があるため、それに合わせて治療を行えばよいのです。
ここで「整形」をするのであれば、歯を美しくする必要があります。では、きれいな歯、美しい歯とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
1. 歯の比率
人によって顔の形はそれぞれ異なります。顔が長い人もいれば、丸みのある人もいます。ところが、そうした顔の形をまったく気にせず、歯をすべて同じ形に作ったとしたらどうなるでしょうか。
歯の横と縦の比率は、顔の比率にある程度合わせる必要があります。顔と歯の形を調和させる過程です。歯のデザインの出発点とも言える部分です。
顔との比率をある程度決めたあとに、歯と歯の間の比率を定めていきます。
正面から見たときに歯が見える比率を確認します。2000年代初頭までの論文を見ると、黄金比に合わせるべきだという内容が多く、当時までに出版された多くのラミネートベニアの書籍が黄金比に言及しています。1.6:1:0.6程度の比率を黄金比と見なし、前歯と隣の歯の比率が1.6:1になるようにすべきだというものです。しかし実際にこの比率を歯に当てはめてみると、かなり不自然になります。
最近の論文では、歯と歯の比率を黄金比に合わせることは正しい方向ではないという意見が多く出てきています。私自身の16年間の経験に照らしても、黄金比は実現不可能な比率です。それに合わせようとするのは、いわば時代遅れの発想と言えるかもしれません。より良い比率を数多く見つけ出し、それに合わせて治療を進めています。私がこれまで用いてきた比率が、最近の論文で美しい歯の比率として報告されている数値と一致しているのを見ると、人が美を感じる感覚はみな似ているのかもしれません。^^
2. 歯のディテール
歯はとても小さいものですが、その中には宇宙のようなディテールが隠れています。歯の形、湾曲、表面の質感、ラインアングルまで、歯にはそれぞれ多様なディテールがあります。それをうまく活かすことが、美しい歯の基本と言えます。
特に、歯の立体感と言えるラインアングルはとても重要です。この立体感をどう活かすかによって、男性的な歯にも女性的な歯にもなり得ますし、力強い印象や柔らかい印象を作り出すこともできます。
歯の先端がこのように少し開いた感じをどう作るかも、かなり重要です。写真の右側のようにしてしまうと、私どもが教科書で言うところの「すり減って年齢を感じさせる歯」になってしまいます。左側のように自然に開いているほうが、非常に重要です。あの隙間をぴったり埋めてしまうと入れ歯のように見えやすいのですが、こう作るほうが歯科医師にとって製作が簡単なため、最近はそのような形で歯の整形をするケースも多く見られます。私はそうした印象をあまり好まないため、より若々しい歯としてデザインするようにしています。
歯の表面のテクスチャーもまた、美しい歯の基本です。ハンドメイド方式は自然なテクスチャーを与えることができるため、ワンデー方式よりもはるかに美しい歯を再現できます。
最近のワンデー方式のラミネートベニアは、こうしたディテールをすべて省いてしまうようになっています。最大の理由は、CAD/CAMではまだこうしたディテールを再現できない部分があることに加え、複数の歯を一日で数多く製作しようとすると、こうしたディテールをすべて活かすのは容易ではないからです。
3. 歯の透明感。
ワンデー方式のラミネートベニアのもうひとつの問題は、まさに透明感です。
若い歯であるほど、歯の先端の透明で澄んだ印象が特徴です。歯を長く使っていくと、エナメル質の層がすり減り、歯が黄ばんで美しい透明感が失われていきます。
歯の整形の目的は美しい歯であり、美しい歯とは若々しく明るく透明感のある歯だと言えます。できる限り、若い歯の形と色、そして透明感を再現することが重要です。このような透明感を活かせる方法は、ハンドメイド方式しかありません。
この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。