コラム 再治療

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。ドリーム歯科院長のパク・ジョンウクです。

ラミネートベニア治療は歯を美しく変える整形治療です。

どんな歯科治療であっても、永久に使えるものはありません。

ラミネートベニアにも寿命があります。

発表される論文ごとに寿命は多少ばらつきがあります。

ある場合は10年、ある論文では20年と、

主に治療を受ける患者様の年齢層や、

治療に至った理由や治療前の状態などによって、

寿命はかなり変わってきます。

特に食習慣も大きく影響します。

こうして寿命を迎え、つまり破折や脱落、変色が生じると、

ラミネートベニアの再治療を行うことになります。

ラミネートベニアの再治療は破折や脱落といった問題で行うこともありますが、

審美的な理由で行うこともあります。

さまざまな理由で再治療を行うことになった場合、

再治療を行う理由をしっかり把握し、

ラミネートベニアの再治療後にはそうした問題が再び起こらないようにする必要があります。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真1

ラミネートベニアの治療を受けてから1か月も経たずにご来院されました。

自然な印象のラミネートベニアを希望していたのに、

特に説明もなく歯を削られ、

即日方式のラミネートベニア治療を受けたとのことでした。

即日方式のラミネートベニアはコンピューターとミリングマシンで製作されます。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真2
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真3

ほとんどの場合、同じ機器を使用し、

コンピューターがデザインを行います。

セラミックブロックをミリングマシンに入れると、

ミリングマシンがラミネートベニアの形に削り出します。

セラミックブロックもほとんどが同じブロックを使っていますが、

時々「当院が開発したブロック」と説明されることもあります。

実際にはブロックに医院名を印刷しているだけで、

中身は同じブロックです。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真4

こうしてラミネートベニアひとつを削り出す時間はおよそ20分前後なので、

1日で製作が可能なことから、

通称「即日ラミネートベニア」と呼ばれています。

このような方式は下の写真のように、

歯全体が同じ色で、ほとんどの場合不透明であり、

人工的で不自然な印象になりがちです。

上記の患者様もこうした印象を嫌がって、

ラミネートベニアの治療を受けてからさほど時間も経っていないのに再治療のためにご来院されました。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真5

このような審美的な問題を解決するためにラミネートベニアの再治療を進めます。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真6

ラミネートベニアを除去します。

ラミネートベニアの除去はレーザーを使って安全に行う必要があります。

通常、ラミネートベニアの除去には一般的にハイスピードハンドピースが使われますが、

歯科医院でウィーンという音を立てながら歯を削る器具のことで、

この場合、セラミックと歯の区別が難しく、

誤って歯にダメージが生じやすくなります。

レーザーを使用すると、

セラミックと歯の間の接着剤を溶かして除去するため、

歯へのダメージを最小限に抑えることができます。

下の動画はレーザーでラミネートベニアを除去する過程です。

今回のラミネートベニア製作は、上記の即日方式ではなく、

ハンドメイド方式で、

セラミックを何層にも積み重ねる方式で製作します。

下の例は今回のケースではありませんが、

ハンドメイド方式による

マルチレイヤー・ラミネートベニアの製作過程を示しています。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真7
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真8
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真9
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真10
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真11
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真12
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真13
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真14
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真15

このように一層一層積み重ねてラミネートベニアを製作します。

ほぼ天然歯と同じような質感の歯を作ることができ、

即日方式に比べてはるかに薄く製作できるため、

歯の切削量を少なくできるという利点があります。

まとめると、即日方式のラミネートベニアは早く、安価に製作できるという利点があり、

ハンドメイド方式のマルチレイヤー・ラミネートベニアは薄くありながら自然な質感を生かせる方式です。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真16
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真17

天然歯の質感というのは、

まず歯一本の全体が同じ色ではありません。

部位ごとに微妙に異なる色味を持っています。

歯先には透明感があり、これは若い歯の特徴です。

立体感も重要です。自然な立体感はラインアングルによって生かされます。

こうした特徴を生かして製作する方法は、

ハンドメイド方式以外にありません。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真18
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真19
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真20
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真21

自然で美しい歯が完成しました。

笑顔ともよく馴染み、調和がとれていて、

美しい笑顔が完成します。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真22

ラミネートベニアを製作する2つの方法、即日方式とハンドメイド方式には大きな違いがあります。

即日方式のラミネートベニアは1日で作れるという利点以外は、

現時点では技術的にほとんどが短所です。

特に厚みの面で問題が多く、

CAD/CAM製作方式の限界により、厚みを0.5mm以下にするのは困難です。

そのため歯を多く削らなければならないという問題があります。

結果として仕上がりが不自然で人工的になるのも問題のひとつです。

ハンドメイド方式は厚みをかなり薄く作ることができ、

0.1mmまで可能なため、歯の切削量を減らすことができます。

ラミネートベニアも自然で美しく仕上げられるという利点があります。

ただし時間とコストが多くかかるという短所もあります。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真23

このケースはハンドメイド方式ではあるものの、

色味が暗く不自然な状態でした。

ハンドメイド方式だからといって、すべてが自然になるわけではありません。

ラミネートベニアではなくオールセラミッククラウンの状態でした。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真24

このようにさまざまな審美的な問題を解決するために、

オールセラミッククラウンの再治療を進めます。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真25

オールセラミッククラウンの再治療後です。

歯の形と比率がいずれも良くなり、

色味も明るく美しくなりました。

歯の透明感を生かして、年齢に合った自然で透明感のある歯になりました。

不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真26
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真27
不自然でぎこちないラミネートベニアの再治療 — 写真28

治療の前後を比べると、

歯の対称性がしっかりと整い、

歯の形と立体感がより一層自然になりました。

セラミックの透明感も向上し、

若々しく美しい歯に治療が完了しました。

自然な美しさ

Since 2006, ドリーム歯科

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

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