削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアは本当に歯をまったく削らないのですか?
こんにちは。カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長です。
先週の日曜日にも歯科医師を対象に
ラミネートベニア治療について講義を行いました。
ラミネートベニア治療は、歯科医師の間でも
まだあまりなじみのない治療です。
専門的に行う歯科医師は少数いる一方で、
まったく行わない歯科医師のほうがはるかに多いです。
私のように20年近くラミネートベニア治療を続けている歯科医師は
かなり少数です。
そのため、長年培ったノウハウや治療法を共有するために、
毎年4-6回ほど歯科医師向けの講義を行い、
さまざまなテーマについてお話ししています。
その中でも歯科医師が最も関心を寄せるのが、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアです。
一般的な歯科の常識では、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアは実現が難しいと考えられるためです。
ときどき、歯科医師が運営するオンライン動画やブログにも、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアは不可能だという内容が掲載されることがあります。
実際に、他院で削らない(ノンプレップ)方法によるラミネートベニア治療を受けたと思っている方の
ラミネートベニアをレーザーで除去してみると、
実際には歯が削られていたケースのほうが多くありました。
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアは、製作も治療も非常に難しい工程です。
特に、審美的な仕上がりを得るのはとても難しいのです。
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアが本当に歯をまったく削らずに可能なのかについて、
お話しします。
1. 歯のすき間
このように歯と歯の間が空いている場合は、
レジンで治療することもできますが、
レジンは時間の経過とともに変色する材料です。
前歯の場合は変色も再治療(やり直し)の判断基準になるため、
セラミックで治療するほうが長く使用できます。
極めて薄いセラミックを歯と歯の間だけに接着する方法で、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニア治療が可能です。
この製作方法は
フェルドスパシック・ラミネートベニアと呼ばれますが、
製作工程が非常に難しいため、
実際にこのような削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアを行う歯科医院はかなりまれです。
このように、自然で治療したことが目立たない仕上がりにできます。
このように歯のすき間がある下の前歯でも、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアが可能です。
ただし、すべてのケースで可能なわけではなく、
咬み合わせに問題がないことが必要です。
つまり、食べ物を噛むときに下の歯が上の歯と強く当たりすぎる状態では、
このような削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアが難しい場合が多くあります。
このようにフェルドスパシックセラミックを用いて、
極めて薄いラミネートベニアを製作します。
治療後の状態です。
今回も、治療したことが目立たない自然なラミネートベニア治療に仕上がりました。
2. 矮小歯に対する削らない(ノンプレップ)ラミネートベニア
前歯の隣にある歯がかなり小さく見えますね。
このような歯を矮小歯といいます。
このような小さな歯に対して、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニア治療を行います。
このように、矮小歯にも削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアが可能です。
3. 矯正後に前歯が内側へ傾いた状態への削らない(ノンプレップ)ラミネートベニア
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアには、三つの条件が必要です。
*まず、歯が小さいことです。
治療後は歯が大きくなるため、もともと歯が大きい場合は、削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアの治療後に歯が大きくなりすぎて、
審美的でない仕上がりになることが多くあります。
*二つ目は、歯並びが整っていることです。
歯並びが悪いと、その歯並びのまま形が作られて効果が低くなったり、
歯が前に出すぎたりすることがあります。
*三つ目は、歯が前に出ていないことです。
むしろ前歯が内側に傾いているほうが、削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアには適しています。
矯正後、前歯が大きく内側へ傾いてしまったケースです。
抜歯矯正か非抜歯矯正かの判断が難しい状況で、
抜歯を伴う矯正を行うと、
このように前歯が内側へ傾く場合が多くあります。
このように削らない(ノンプレップ)方法でラミネートベニアを製作できます。
内側に傾いた前歯の印象が明確に改善します。
このように片側だけに装着して撮影した写真は、削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアであることを示すよい証拠になります。
このような削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアで重要なのは、
薄いセラミックの中に、
自然なさまざまな表情をすべて表現することです。
歯の立体感とさまざまな色合い、
そして歯の先端の透明感は、天然歯の特徴です。
歯全体を一色だけで作ったものや、
不透明で不自然に見えるラミネートベニアとは、
仕上がりの水準が異なる、高品質なラミネートベニアです。
唇にもよく調和し、
前歯が内側に傾いた状態が完全に改善されていることが分かります。
4. ごくわずかな切削を伴う微細切削ラミネートベニア
すべてのケースを削らない(ノンプレップ)方法で治療できればよいのですが、
先ほどお話しした三つの条件のうち、
一つが満たされていない場合は、
審美的な目的のために、わずかな切削が必要になることがあります。
歯が小さいため、
歯と歯の間にすき間があります。
先ほどご紹介したケースのように、
削らない(ノンプレップ)方法でも治療できますが、
歯がやや外向きで、前に出ている部分があります。
患者さまは、これ以上歯が前に出ることを望まれませんでした。
このような場合は、ごくわずかな切削が必要です。
これが切削後の状態です。
おそらく、この写真を先にお見せしていたら、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアだと言われても、そう信じるほかなかったでしょう。
前に出ている部分だけをごくわずかに整えました。
麻酔も行わず、仮歯も必要ない状態です。
このような薄いセラミックを製作します。
これにも相当な技術力が必要です。
ワンデー方式では絶対に追いつけません。
このように自然で美しく、
微細切削ラミネートベニアの治療が完了しました。
ごくわずかな切削だけでも、
審美的に優れた仕上がりが得られます。
5. 暗い歯を明るくする削らない(ノンプレップ)ラミネートベニア
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアの条件は、いずれも同じです。
その条件を満たしていても歯の色が暗すぎる場合には、
ラミネートベニアで歯を明るくすることができます。
歯の色がかなり暗い状態です。
歯が小さく、歯並びが整っており、前歯がやや内側に傾いています。
歯をまったく削らずに、
ラミネートベニアの製作に入ります。
このように歯が大きくなるとともに、
歯の色も明るくなります。
歯の形も改善され、
自然な印象は保たれています。
私はラミネートベニア治療を行う際、
歯の切削量に応じて、
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニア
微細切削ラミネートベニア
最小限の切削によるラミネートベニア
基本切削ラミネートベニア
このように4段階に分けています。
削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアは、
歯をまったく削らずに治療する方法であり、
当然、可能です。
歯科医師にラミネートベニアの豊富な経験が必要であること、
すべてのケースではなく、特定の条件をすべて満たす場合にのみ
可能であることがデメリットです。
これらは、ワックスアップによる精密診断で確認します。
私が20年近くラミネートベニア治療を続ける中で、
多くの再治療(やり直し)も行ってきました。
他院で削らない(ノンプレップ)方法で治療したとされるケースのラミネートベニアを除去すると、
私の基準では、最小限の切削を行うラミネートベニアと同程度に削られていたケースがかなり多くありました。
それほど難しい工程であるため、
実際に削らない(ノンプレップ)方法で行うことは容易ではありません。
自然な美しさ
Since 2006, カンナム・ドリーム歯科
この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。