材料の比較

同じベニア
違うセラミック

「イーマックスでお願いします」というお声をよくいただきます。しかし材料は商標で選ぶものではなく、その歯に必要な厚みと透明感で選ぶものです。何を得て何を手放すかが材料ごとに異なります。

セラミックパウダー — 色は材料から始まります(演出画像) PORCELAIN VENEER

The Trade-off

強度と透明感は互いを押しのけます

セラミックは結晶が多いほど硬く、少ないほど光をよく通します。つまり強度を上げれば透明感が下がり、透明感を残せば薄くできる限界が生まれます。どの材料が優れているのではなく、その歯がどれだけ薄くあるべきか、下地がどれだけ暗いか、咬合力がどれだけ強いかで答えが分かれます。

ドリーム歯科のカウンセリングスペース — 決める前に十分に伺います

Side by Side

三つのセラミック

ベニアで実際に使われる、あるいはよく話題になる材料をまとめました。

滅菌済み器具トレー — 診療ごとに新しく準備します(演出画像)
材料性格主に使う場面
長石陶材透明感が最も自然で、非常に薄くできる下地が明るく最小切削のとき
ガラスセラミック(二ケイ酸リチウム)透明感と強度のバランスほとんどの前歯ベニア
ジルコニア最も硬いが光を通しにくい力の大きい臼歯部やクラウン

BEFORE / AFTER

実際の術前・術後

パク・ジョンウク院長がカンナム・ドリーム歯科で施術した実際のラミネートベニアのケースです。写真をタップすると術前・術後を拡大して比較できます。

上記の術前・術後写真は、カンナム・ドリーム歯科(パク・ジョンウク院長)で施術した実際の臨床ケースです。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

実際の術前・術後 — 治療前
治療前
実際の術前・術後 — 治療後
治療後

上記の術前・術後写真は、カンナム・ドリーム歯科(パク・ジョンウク院長)で施術した実際の臨床ケースです。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

Evidence

材料別の生存率は報告されています

13件の研究をまとめた系統的レビューに、材料別に分けて報告された値があります。以下の数値をそのままご確認いただけます。

  1. 01

    13研究のメタ分析 — 累積生存率89%(追跡中央値9年)

    ガラスセラミックは94%、長石系ポーセレンは87%で、合併症は破折・チッピング4%、脱離2%、著しい変色2%、二次う蝕1%でした。

    Morimoto S, Albanesi RB, Sesma N, Agra CM, Braga MM. Main Clinical Outcomes of Feldspathic Porcelain and Glass-Ceramic Laminate Veneers: A Systematic Review and Meta-Analysis of Survival and Complication Rates. Int J Prosthodont. 2016;29(1):38-49. PMID 26757327

  2. 02

    20年推定生存率82.9%(5年94.4%・10年93.5%)

    84名・318症例を平均118か月追跡した研究です。失敗の44.8%はセラミックの破折で、歯ぎしりなどの異常機能がある場合は失敗リスクが7.7倍と報告されています。

    Beier US, Kapferer I, Burtscher D, Dumfahrt H. Clinical performance of porcelain laminate veneers for up to 20 years. Int J Prosthodont. 2012;25(1):79-85. PMID 22259802

  3. 03

    切削がエナメル質内にとどまれば生存率99% — 象牙質が露出すると失敗リスクは約10倍

    580症例を最大12年追跡した全体生存率は86%、辺縁だけがエナメル質にある場合は94%でした。削った量よりも「どこまで削ったか」が結果を分けています。

    Gurel G, Sesma N, Calamita MA, Coachman C, Morimoto S. Influence of enamel preservation on failure rates of porcelain laminate veneers. Int J Periodontics Restorative Dent. 2013;33(1):31-9. PMID 23342345

上記の数値は学術文献に報告された一般的な臨床結果であり、当院の治療成績や個人の結果を保証するものではありません。実際の経過は歯の状態・咬み合わせ・生活習慣によって異なります。

薄いセラミックシェル — 光が通る厚みを確認します(イメージ写真)
薄いセラミックシェル — 光が通る厚みを確認します(イメージ写真)

What Decides It

材料を分ける条件

商標ではなく、次の四つが材料を決めます。

01

どれだけ薄くする必要があるか

無切削に近いほど、非常に薄く作れる材料が必要です。厚みの余裕がなければ選択肢は狭まります。

02

下地がどれだけ暗いか

暗い歯を覆うには、光を通しにくい材料か、より厚い層が必要です。透明な材料では透けて見えます。

03

どこに力がかかるか

切縁で噛みちぎる癖や歯ぎしりがあれば、厚みと材料を併せて調整します。

04

接着できるか

ガラス系セラミックは酸処理とシランで確実に接着します。ジルコニアは接着方式が異なるため、薄いベニアにはあまり用いません。

陶材焼成炉 — 一層ずつ焼き上げます(演出画像)
陶材焼成炉 — 一層ずつ焼き上げます(演出画像)

{ 材料は商標ではなく、その歯に必要な厚みが決めます。 }

Common Myths

よく誤解されること

カウンセリングでたびたび訂正することになるお話です。

ドリーム歯科のカウンセリングスペース — 決める前に十分に伺います
  • 「ジルコニアが最も硬いから前歯にも良い」— 硬さと自然さは別で、薄いベニアには接着条件が合いません
  • 「高い材料ほど長持ちする」— 文献で生存率を左右したのは材料よりエナメル質接着と力でした
  • 「一種類の材料で全部解決する」— 歯ごとに下地と厚みが異なり、同じ口の中で材料を分けることもあります
  • 「厚いほど丈夫」— 厚みを増すには多く削る必要があり、残る歯質と併せて判断すべきです
  • 「技工所が決めてくれる」— 材料は診断の段階で決まってこそ切削量が決まります
ラミネートベニアのシェル — 厚さ0.3mmほどの陶材(演出画像)
ラミネートベニアのシェル — 厚さ0.3mmほどの陶材(演出画像)

How We Choose

当院が選ぶ順序

材料を先に決めて歯を合わせることはしません。順序は逆です。

  1. 01

    下地の色を測定します

    覆うべき暗さの程度が、材料と厚みの出発点です。

  2. 02

    目標形態に必要な厚みを算出します

    3Dスキャンで部位ごとに何mm必要かを計算します。

  3. 03

    咬合と癖を確認します

    力がかかる場所では厚みか材料を変えます。

  4. 04

    接着条件を見ます

    エナメル質が残っているほど、ガラス系の利点が大きくなります。

  5. 05

    歯ごとに変えることもあります

    同じ方の前歯でも、位置によって別の選択をする場合があります。

滅菌済み器具トレー — 診療ごとに新しく準備します(演出画像)

私の場合も可能でしょうか

歯の状態によって可能な範囲が異なります。お気軽にお問い合わせください。

FAQ

よくあるご質問

ビルドアップ用の筆 — 一層ずつ手で盛り上げます
01 イーマックスが最も良い材料ですか?

ガラスセラミックは透明感と強度のバランスが良く、前歯のベニアに広く使われます。ただし「最も良い」というより、多くの条件で無難だと理解いただくほうが正確です。

02 ジルコニアのベニアもありますか?

可能ではありますが、前歯の薄いベニアではあまり選びません。光を通しにくく自然さが落ち、接着方式もガラス系と異なります。

03 長石陶材は弱い材料ですか?

強度は相対的に低いものの、薄く作れて透明感に優れます。文献でも用いられてきており、生存率が報告されています。条件が合うときに選択します。

04 材料を自分で指定できますか?

ご希望をお聞かせいただければ反映します。ただし歯の状態がその材料に合わない場合は理由をご説明し、別の選択をおすすめします。

05 材料によって費用は変わりますか?

当院の掲示料金はラミネートベニア1本130万ウォン(税別)で同一です。材料によって追加でいただくことはありません。

06 材料が体に害になりませんか?

歯科用セラミックは金属を含まない無機材料で、アレルギー反応はまれです。ただし接着材や既存の修復物に反応する場合があるため、既往歴は事前にお知らせください。

本ページは診療のご案内のための一般的な情報です。診断や治療方法、治療期間は患者様お一人おひとりのお口の状態によって異なる場合があり、正確な内容はご来院・検査の上でご案内いたします。

コラム

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