コラム 再治療

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

歯が大きく見えたり小さく見えたりするのは、実際に歯自体のサイズが大きい、あるいは小さいという原因もありますが、ほとんどは相対的な原因によるものです。

歯を見るとき、私たちは絶対的な数値を捉えているのではなく、顔に対して歯が大きいか小さいか、隣の歯に対して大きいか小さいか、あるいは長さに対して幅が広すぎないかといった相対的な大きさの方がより重要だと言えます。

歯が大きすぎたり小さすぎたりして前歯の成形やラミネートを行う場合には、こうした顔、隣の歯、比率を重点的に見る必要があります。

特に前歯においては、歯と歯の間の比率が非常に重要です。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真1

以前、前歯にクラウンを装着していました。このような場合、多くの方がラミネートをしたと思われていることもあります。クラウンは歯全体を被せる方式で、ラミネートは前面だけに薄いセラミックを貼り付ける方法です。上記のケースはクラウンになっていました。

このようなケースで重要なのは、現在の状態についての診断、そして良い比率を実現できる治療計画だと言えます。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真2

まず、歯と歯の間の比率を決定する必要があります。

中切歯・側切歯・犬歯の間の比率を決めることになります。かつては、この比率を黄金比に合わせなければならないという固定観念から、1.6:1:0.6程度の比率が良いとされてきました。しかし、多くの研究と歯の比率に関する統計を見ると、黄金比が似合うためには顔がかなり面長である必要があります。ほとんどの平均的な顔の形には合わないのです。今でも一部の教科書には黄金比の話が出てきますが、2010年以降に発表された新しい論文や海外の関連書籍には、もはや黄金比に合わせるべきだという記述はありません。

この比率は東洋人と西洋人とで少し違いがあります。歯列弓の形の違いによるものです。

平均的には1.4:1:0.75程度の比率になります。当然ながら歯列弓の形態によって変化があるべきであり、顔の比率もまた非常に重要です。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真3

歯一本についても、このように縦横の比率を正しく整える必要があります。

この比率もまた、顔の形に大きな影響を受けます。東洋人は通常、横:縦の比率が0.75:1~0.85:1程度です。

上記のケースでは、真ん中の歯に隙間があるため、この比率にさらに気を配る必要があります。

さらに歯茎の形まで変化しているため、現在の状態よりも歯が長くならざるを得ず、比率をどう合わせるべきか十分な検討が必要なケースだと言えます。

このように隙間があって埋めなければならない場合、必然的に歯は大きくなるため、患者様の立場では、慣れ親しんだ歯の大きさより大きくなることに満足できないケースも多くあります。

大きくなっても大きく見えないようにすることが、緻密な前歯ラミネートの歯のデザインの核心だと言えます。

歯には、歯の前面と側面をつなぐラインアングルと呼ばれる線が存在します。簡単に言えば、角の部分だと言えます。この角をどうデザインするかによって、歯の印象は大きく変わります。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真4

同じスペースを占める歯であっても、広く見えることもあれば、細長く見えることもあります。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真5

同様に、同じスペースを占める歯が、力強く直線的に見えることもあれば、柔らかな印象になることも、生き生きとした表情になることもあります。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真6

似たような条件でも、かなり強く男性的な印象になることもあれば、柔らかく女性的に見えることもあります。

こうしたデザイン要素を考慮して、上記のケースを再製作しました。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真7

まず、元の歯には表現されていなかったラインアングルを生かし、天然歯の形をできる限り与えました。

ラインは女性らしくありながらも、歯が小さく見えるように工夫しました。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真8

歯を拡大して見ると、歯先には自然な透明感も与えられています。こうした質感は、歯をより天然歯らしく見せる効果とともに、歯が広がりすぎて見えないようにすることで、小さく見せる効果も併せ持っています。

正しい比率に合わせた前歯ラミネート・クラウンの再治療 — 写真9

このように完成した歯は、天然歯ととてもよく調和しながらも、より良い比率で仕上がりました。

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

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