オールセラミッククラウンとラミネートベニアの再治療(やり直し)で審美性を高めた症例
前歯を美しく整える治療を、歯の審美治療といいます。
目や鼻の形を整えるのと同じように、
歯の形も整えます。
このような歯の審美治療には、オールセラミッククラウンとラミネートベニアがあります。
歯を削る量を少なくすることを目的とし、
副作用を最小限に抑えながら行う方法がラミネートベニアです。
ラミネートベニアの治療過程は、上のリンクからより詳しくご確認いただけます。
オールセラミッククラウンは、歯の変色が強い場合や虫歯が大きい場合、または根管治療を受けた歯に行います。
歯を削る量がかなり多いため、可能であればラミネートベニアが望ましいのですが、
症例によって、やむを得ずクラウンにする必要がある場合は、
クラウンが長期的に歯をよりしっかり保護できます。
どの方法で治療する場合も、まず大切なのは、歯の健康を良好に保てる方法を選ぶことです。
実際、最近は再治療(やり直し)のために来院される方がかなり多くいらっしゃいます。
以前受けた治療の形が気に入らない、破損した、外れたといった理由で再治療(やり直し)を受けるのです。
多くは治療から5-10年ほど経過した症例ですが、
最近では、治療後わずか1-2年でも再治療(やり直し)を希望される方が増えています。
このような短期間で再治療(やり直し)を希望される方に共通する問題は、
審美的に満足しにくい状態で治療が終えられていることです。
前歯4本にクラウン治療を受けた状態で来院されました。
矯正後に治療を受けたそうですが、審美的な満足度が非常に低く、再治療(やり直し)を希望されました。
まず、歯ごとに色がすべて異なるという問題があります。
歯そのものの暗い色がセラミック越しに透け、歯が黒く見えています。
色だけでなく、歯の形も四角くなりすぎており、審美性が大きく損なわれた状態です。
歯科医師は学生時代に、天然歯の形態について非常に詳しく学びます。
美しいかどうかとは別に、歯には平均的な形があります。
歯の形態を詳しく見れば、上のような形を一般的な歯だと考える歯科医師はほとんどいないでしょう。
さらに、見た目にも美しいとはいえません。
男性と女性では歯の形態にある程度明確な違いがありますが、そうした基本的な点も考慮されていない状態だと思われます。
歯同士の比率も非常に重要です。
この症例では、前歯とその隣の歯との比率そのものにかなり深刻な問題があります。
歯茎の形も直線的になりすぎており、形を整えるのが容易ではありません。
加えて、歯茎に炎症が生じています。
歯の形が天然歯から大きくかけ離れると、歯茎が適応できず、炎症反応を示すこともあります。
これらすべてをどのように解決するか、検討する必要があります。
まず、どのような形に変えるか、治療前に試作します。
四角い形から離れ、歯茎のラインもより丸くするために、さまざまな準備を行いました。
このような症例では、仮歯で歯茎の形を整える必要があるため、治療を急いで終わらせようとせず、
ゆっくりと一歩ずつ進めていく必要があります。
クラウンを外してみると、すでに歯が大きく削られており、非常に惜しまれる症例でした。
歯の損傷を最小限に抑えながら、セラミックを除去することが重要です。
歯に変色がある場合は、それをどのように改善するか検討する必要があります。
変色の多くは、根管治療に伴って生じます。
根管治療を受けた歯は、時間の経過とともに変色することがあり、
かなり前に根管治療を受けた場合は、治療時に使用した材料が変色を引き起こすこともあります。
原因や現在の歯の状態によっては、ホワイトニングで少し明るくできることもありますが、
変色してから長い時間が経っている場合は、大きく改善しません。
歯の形態で重要な要素がラインアングルです。
歯に立体感を与えるラインであり、最近よく行われているワンデー方式では再現できません。
このように立体感を生み出すラインは、非常に重要な役割を担います。
歯の形態学で非常に重視される部分です。
このラインの作り方によって、歯の印象は大きく変わります。
例を挙げると、歯の立体感の表現の違いによって、
力強く男性的な印象を与えることもあれば、
やわらかな印象を与えることもあります。
性別、年齢、顔の形をすべて考慮して進める必要があります。
そうした細かな違いが、仕上がりに大きな差をもたらします。
同じセラミックを使っても、その使い方によって大きな違いが生まれます。
前歯の審美治療、オールセラミッククラウン、ラミネートベニアのすべての工程には、専門家の技術が必要です。
この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。