コラム 再治療

ラミネートベニア失敗の原因TOP3、再治療の前に必ず知っておくべきこと

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。

狎鴎亭(アックジョン)カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長です。

今日は、少し重いお話をしようと思います。

まさに、ラミネートベニアの失敗についてのお話です。

「ラミネートベニアをしたけれど不自然です。」

「クラウンが人工的に見えます。」

「周りの歯と合っていません。」

こうした悩みを抱えていらっしゃる方が、本当に多くいます。

20年間診療をしてきた中で、

再治療を求めていらっしゃる方々のお話をうかがっていると、

ほとんどの場合、似たような原因がありました。

今日は、その原因を3つにまとめてご紹介します。

ラミネートベニアを初めてされる方も、

再治療を検討されている方も、

ぜひ最後までお読みください。

不自然なラミネートベニア
不自然なラミネートベニア

写真1 - 再治療前の初診時の状態(不透明で不自然な既存の補綴物)

失敗の原因1. 不透明な製作方式

ラミネートベニアやクラウンが不自然に見える、

もっとも大きな理由が、まさにこれです。

不透明であることです。

天然歯は、光が透過します。

特に、歯の先端部分である切端は、

透明感があり、奥行きが感じられます。

ところが、単一のセラミックブロックで製作したクラウンは、

光が遮断されてしまいます。

そのため、硬く、人工的に見えます。

写真でも実物でも、それが分かってしまいます。

同じオールセラミック素材であっても、

製作方式によって、結果はまったく異なります。

単一ブロックによる製作は、一つの色で作るため、

部位ごとの透明度の違いを再現することができません。

一方、多層ビルドアップ方式は、

複数の種類のセラミックを、一層ずつ積み重ねていきます。

歯頸部は不透明に、

中間部は半透明に、

切端は透明に。

天然歯と同じ層状構造を作り出します。

同じ材料でも、作り方が違えば、

結果はまったく異なるものになります。

透明感のあるラミネートベニアで再治療
透明感のあるラミネートベニアで再治療

写真2 - 自然で美しく、透明感のある仕上がりに再治療されたラミネートベニア

失敗の原因2. 形が鈍い

色さえ合わせれば、自然に見えるのでしょうか?

いいえ。

形が鈍い場合、いくら色が合っていても、

不自然に見えてしまいます。

天然歯には、繊細なディテールがあります。

ライン・アングルと呼ばれる自然な角の曲線、

発育葉と呼ばれる微細な縦の筋、

表面の質感まで。

こうした要素が合わさって、

「自然だ」という印象を作り出します。

ところが、既製のブロックで作ったクラウンは、

こうしたディテールを再現するのが難しいのです。

結果として、形が粗く、

どこか不自然に見えてしまいます。

患者様が、「何か変だけれど、何が変なのか分からない」と

おっしゃる場合が多いのですが、

ほとんどの場合、この形の問題です。

熟練したセラミストが、

一層ずつ、手作業で積み重ねてこそ、

天然歯のようなディテールが生きてきます。

ビルドアップラミネートベニアとワンデー方式の違い
ビルドアップラミネートベニアとワンデー方式の違い

写真3 - 形のディテール比較

失敗の原因3. 周りの歯と調和していない

ラミネートベニアやクラウンを1本だけ見ると問題ないのに、

口の中に入れると、不自然に見える場合があります。

クラウンだけが浮いて見えてしまいます。

これは、周りの歯との調和の問題です。

隣接する歯の色、透明度、形、大きさ。

これらすべてを考慮して、

一つの流れとしてつながっている必要があります。

特に、前歯のラミネートベニアを2本だけ行うとき、

この問題がもっとも難しくなります。

6本、8本を行うときよりも、

2本だけを行うときのほうが、はるかに難易度が高いのです。

なぜなら、残りの天然歯と、

完璧に調和させなければならないからです。

そのため、診断の段階から、

周りの歯の色と透明度を精密に分析し、

それに合わせて設計することが重要です。

クラウン1本を行うにしても、天然歯と調和するように
クラウン1本を行うにしても、天然歯と調和するように

写真4 - 周りの歯と調和した最終結果の写真

再治療で変えることができます

すでにラミネートベニアやクラウンをした状態で、

違和感を感じていらっしゃる場合は、

再治療によって解決することができます。

ラミネートベニアは、レーザーで安全に除去します。

レーザーが接着剤を分解し、

歯にダメージを与えることなく、ラミネートベニアを取り外します。

クラウンは、切断方式で除去します。

古いクラウンは接着力が弱まっているため、

比較的簡単に外れる場合が多くあります。

レーザーを利用して、ワンデー方式のラミネートベニアを安全に除去する過程
レーザーを利用して、ワンデー方式のラミネートベニアを安全に除去する過程
ラミネートベニア失敗の原因TOP3、再治療の前に必ず知っておくべきこと — 写真6
ラミネートベニア失敗の原因TOP3、再治療の前に必ず知っておくべきこと — 写真7

写真5 - ラミネートベニアのレーザー除去の様子

重要なのは、これです。

すでに削られた歯は、再び生えてきません。

しかし、現在の状態から、

最善の結果を作り出すことができます。

同じオールセラミック素材であっても、

ビルドアップ方式で新しく製作すれば、

不透明だった歯が透明感を帯び、

鈍かった形が繊細になり、

浮いて見えていた歯が、周りと調和するようになります。

自然なラミネートベニア
自然なラミネートベニア

写真6 - 自然なラミネートベニア

よくある質問

Q. 再治療をすると、歯をさらに削らなければなりませんか?

ほとんどの場合、追加の切削はほぼ必要ありません。

既存のクラウンを除去すると、

すでに削られた状態の歯が現れます。

その状態から新しいクラウンを製作するため、

追加で多く削る必要はありません。

ただし、二次むし歯があったり、

既存の切削状態が不適切な場合には、

わずかな追加の調整が必要になることがあります。

Q. ラミネートベニアを除去するとき、痛くないですか?

レーザーで除去し、麻酔後に除去するため、

痛みはほとんどありません。

レーザーが接着剤だけを選択的に分解し、

歯自体には影響を与えません。

もともと最小限の切削で施術されていた場合は、

再治療も、歯の健康に大きな影響を与えることなく進められます。

Q. どのようなラミネートベニアが、失敗する確率が低いですか?

重要なのは、製作方式です。

単一ブロックから一度に削り出して作る方式よりも、

熟練したセラミストが、複数の層を積み重ねていく

ビルドアップ方式のほうが、自然な結果を生み出します。

また、歯科医院を選ぶ際は、再治療の経験が豊富なところ、

多層ビルドアップ方式を使用しているところかどうかを、

必ず確認されることをお勧めします。

ラミネートベニアやクラウンに違和感を感じていらっしゃるようでしたら、

一人で悩まずに、一度カウンセリングを受けてみてください。

狎鴎亭(アックジョン)カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長は、

20年間、ラミネートベニアとクラウンの再治療を専門に行ってきました。

国内初のラミネートベニア専門教科書を出版し、

8か月で初版が完売しました。

毎月、ラミスタ・アカデミーで、

歯科医師を対象としたビルドアップラミネートベニア教育も行っています。

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

原文を見る

同じテーマの記事

ご予約・ご相談