ラミネートのお手入れ方法、20年の専門医が教える寿命を延ばす5つの秘訣
こんにちは。狎鴎亭ドリーム歯科代表院長のパク・ジョンウクです。
ラミネートをした後、このような質問をよくいただきます。
「お手入れはどうすればいいですか?」「食べ物に気をつける必要はありますか?」「長持ちさせるにはどうすればいいですか?」
ラミネートのお手入れとは、施術後にラミネートの寿命と審美性を保つために、日常で守るべき生活習慣と定期点検のことを指します。
20年間、数千のケースを施術してきて感じたことがあります。ラミネートのお手入れをしっかり行う患者様と、そうでない患者様との差は、はっきりと表れます。
大韓歯科補綴学会でも、セラミック補綴物の長期的な予後は、材料や施術者の技術と同じくらい、患者様の口腔衛生と咬合習慣に左右されると発表しています。
今日は、ラミネートのお手入れ方法について、20年の臨床経験をもとに整理してお伝えします。
[写真1] お手入れが行き届いたラミネートと、お手入れ不足で変色・脱落が起きたラミネートの比較
💡 ラミネートの寿命そのものが気になる方は、[ラミネートの寿命、どのくらい持つのでしょうか?20年の経験からお伝えします]の記事を先にお読みいただくことをお勧めします。
1. ラミネート直後、最初の48時間のお手入れ方法
施術直後は、接着剤が完全に硬化するまでの時間が必要です。通常、24~48時間程度かかります。
この期間中は、以下の点を守っていただく必要があります。
第一に、あまりにも硬い食べ物や、噛み応えの強い食べ物は避けてください。イカ、骨付き肉、氷を噛むことなどが該当します。
第二に、コーヒー、カレー、ワインなど着色力の強い食べ物は控えてください。ラミネート自体はほとんど着色しませんが、境界面のレジン接着部分には影響を与える可能性があります。
第三に、施術当日は歯磨きをやさしく行ってください。強くこすりすぎるブラッシングは避けたほうがよいでしょう。
[写真2] 施術直後のラミネートのクローズアップ(自然な光沢)
2. ラミネートケアの基本、歯磨きとデンタルフロス
ラミネートのお手入れの核心は、実は天然歯のケアと大きく変わりません。むしろ、基本に忠実であることが最も効果的です。
歯ブラシは、やわらかい毛のものを使用してください。あまりにも強い力で磨くと、ラミネートの境界面に微細なダメージが生じることがあります。
デンタルフロスの使用も必ず併用してください。ラミネートと隣接する歯の間に食べかすが挟まると、歯茎の健康に影響を及ぼします。
歯茎が下がると、ラミネートの境界が露出することがあります。
時折、ラミネート治療後に接着剤が残っていて、デンタルフロスが入らないという方がいらっしゃいますが、
歯科医院で必ずすべて除去してもらう必要があります。
ウォーターピックのような口腔洗浄器も、良い補助アイテムです。デンタルフロスが難しい方にお勧めします。
[写真3] ラミネート接着時に、デンタルフロスで歯間の接着剤を除去している様子
3. ラミネートの寿命を縮める、3つの悪い習慣
どれほど良いラミネートを施術しても、習慣が悪ければ寿命は短くなります。特に、次の3つの習慣は必ず改める必要があります。
1) 歯ぎしり(ブラキシズム) 夜間に歯ぎしりをする方は、ラミネートに過度な力が加わります。ひどい場合、ラミネートが割れたり脱落したりすることがあります。歯ぎしりがある場合は、必ずナイトガードを着用してください。
2) 爪を噛む、ボールペンを噛む こうした無意識の癖は、ラミネートにとって大きな負担になります。特に前歯のラミネートは、このような習慣に弱い傾向があります。
3) 前歯で硬いものを噛む ナッツ類、氷、キャンディーなどを前歯で噛むことは避けてください。奥歯で噛む場合でも、過度な力を加えないようにしましょう。
💡 歯ぎしりがある方は、施術前の診断がさらに重要になります。[診断なしにラミネートをされましたか?危険です]の記事も参考にしてみてください。
4. ラミネートの定期検診、6か月に一度は必ず
ラミネートをした後、「問題がなければ来なくてもいいですか?」とお聞きになる方がいらっしゃいます。結論から申し上げますと、必ず定期検診を受けていただく必要があります。
6か月に一度、ご来院いただければ大丈夫です。
定期検診では、以下の項目を確認します。
ラミネートの接着状態の確認
歯茎の健康状態の確認
咬み合わせ(噛む状態)の変化の確認
スケーリングによる周囲の歯石除去
小さな問題を早期に発見できれば、簡単に解決できます。放置すると、再治療につながることがあります。
5. きちんとお手入れされたラミネートと、そうでないラミネートの違い
ラミネートのお手入れをしっかりされている患者様の場合、10年経ってもほぼ最初のままです。色もそのまま、形もそのままです。
一方、ラミネートのお手入れがおろそかな場合は、境界面の着色、歯茎の退縮、ひどい場合には脱落まで起こります。
ラミネートの寿命は、材料と技術が半分、お手入れが残りの半分です。良いラミネートを長く維持することは、患者様ご自身の役割でもあります。
[写真4] 長期間維持されたラミネートの長期経過(Before/After)
よくあるご質問
Q. ラミネートをすると、ホワイトニングはできなくなりますか?
A. ラミネート自体は、ホワイトニングできません。セラミック素材のため、ホワイトニング剤には反応しないのです。もし、ラミネートをしていない隣接する天然歯が変色している場合は、その天然歯だけをホワイトニングして、ラミネートの色に合わせることができます。ラミネート施術前に先にホワイトニングを行い、明るくなった色に合わせてラミネートを製作するのが最も理想的です。
Q. ラミネートをした歯で、リンゴをかじっても大丈夫ですか?
A. はい、一般的な食べ物は問題なく召し上がっていただけます。リンゴも、自然にかじって召し上がって大丈夫です。ただし、硬い種や骨を前歯で直接噛むことは控えたほうがよいでしょう。天然歯にとっても良くない習慣だからです。通常の食生活には、まったく制限がありません。
Q. スケーリングを受けると、ラミネートは傷みますか?
A. 一般的なスケーリングは、まったく問題ありません。むしろ、ラミネート周辺の歯石を除去するために、定期的に受けるべきです。ただし、ラミネート施術を受けた歯科医院でスケーリングを受けると、ラミネートの境界面をより丁寧にケアしてもらえます。超音波スケーラーもラミネートにダメージを与えることはないので、ご安心ください。
狎鴎亭ドリーム歯科では、ラミネート施術後も、体系的な定期ケアプログラムを運営しています。施術で終わるのではなく、長く美しい笑顔を維持していただくことが、私たちの目標です。
ラミネートのお手入れについてご不明な点がございましたら、いつでもご相談ください。
この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。