コラム 前歯

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。ラミスタ・アカデミーのディレクター、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長です。

最近、前歯のラミネートベニアについて相談に来られる患者さんは、

多くの場合、複数の歯科医院を回っています。

場合によっては、少し前に治療を受けたものの、

結果に満足できず、当院に来られることもあります。

そのような患者さんとお話しして分かるのは、

多くの歯科医院が、ラミネートベニア治療前の「診断」を行っていないということです。

ほかの歯科医院で相談してから来られた方も、相談当日に治療を始めようと言われたそうですし、

すでに治療を受けた方も、当日に処置を受けたと話されます。

ラミネートベニア治療には、診断の工程が不可欠です。

どの歯科治療よりも、診断が非常に重要です。

診断は、どれほど急いでも一日以上かかる工程ですが、

歯科医院を訪れた当日に治療するのは、適切な治療方法ではありません。

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真1

私が執筆した『최소 삭제를 위한 라미네이트 임상』では、

ラミネートベニア治療で必ず行うべき診断工程について、詳しく記述しています。

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真2

一つの章全体を使い、歯科医師が診断する際に

必要となる前歯部審美の基礎知識と、

その審美的な基準で治療前の歯をどのように分析するか、

そして治療後にどのような審美性を作り出すかについて、

診断して治療を準備する工程を説明しています。

診断のための資料収集、観察、分析など、

ラミネートベニア治療前に必ず知っておくべき内容を詳しく記述しました。

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真3

矯正治療とラミネートベニアのどちらを受けるか悩んでいる患者さんです。

歯科医師はこのような患者さんが来院したとき、矯正治療の長所と短所、

そしてラミネートベニアの長所と短所を十分に説明する必要があります。

矯正治療の長所は、歯を傷めずに歯を移動させ、

歯並びを整えられることです。

矯正治療の短所は時間がかかり、

歯の形や色は変わらないことです。

ラミネートベニアの長所は短期間で終えられることで、

歯の形や色まで改善できることですが、

致命的な短所は、歯を削らなければならないことです。

矯正後にもラミネートベニアが必要なほど、

歯の形や色が良くないのであれば、

ラミネートベニアを検討できますが、

歯の切削量が多すぎて根管治療まで必要になったり、

歯がしみる、歯茎に炎症が起きるといった副作用の可能性がある症例なら、

矯正治療を行うのが適切だと考えます。

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真4

この患者さんは、治療期間や歯の形の変化など、

さまざまな検討事項を踏まえ、ラミネートベニア治療を選びました。

先ほどお話ししたとおり、ラミネートベニア治療では診断が不可欠です。

診断とは、現在の状態を分析し、

患者さんが望む結果を得るために、何をすべきか決める段階です。

この工程で、歯の切削量と仕上がりの形が決まります。

この工程を行わずにラミネートベニア治療をすることは、あり得ません。

ラミネートベニアの診断工程を通じて、治療全体を見直すことができます。

歯科技工士と連携し、必ずこの診断工程を行う必要があります。

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真5

診断を行うと、このようにワックスで作られた完成予測模型ができます。

ここまでの工程をワックスアップ精密診断といいます。

ブログにすべての工程を記載することはできないため、

ラミネートベニア治療を行う歯科医師であれば、

講義や書籍を通じて、必ずこの工程を習得する必要があります。

ワックスアップ模型は歯を削るためのガイドを作り、

仮歯を作製するうえでも不可欠です。

削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアでは、診断工程を

行わなくてもよいのかという質問をよく受けますが、

削らない(ノンプレップ)ラミネートベニアでは、なおさら診断工程が重要です。

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真6
前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真7
前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真8

ラミネートベニア治療から3年後の状態です。

適切な診断は歯の切削量を減らし、

治療結果を美しくする重要な工程であると同時に、

ラミネートベニアに長期間問題が起こらないようにする役割もあります。

前歯のラミネートベニア診断における歯科医師の役割 — 写真9

5月のセミナーです。

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

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