変色歯のラミネートベニア、テトラサイクリン変色も明るく自然に
こんにちは。狎鴎亭ドリーム歯科パク・ジョンウク院長です。
今回は、変色歯のラミネートベニアの症例をご紹介します。
テトラサイクリンによる変色で暗くなった歯を、明るく自然に改善したお話です。
幼い頃から歯が暗かったんです
今回の患者様は、すべての歯に幼少期からの変色がありました。
幼少期からずっと歯が暗く黄ばんだ色だったそうです。
おそらくテトラサイクリンによる変色と見られます。
テトラサイクリンは抗生剤の一種で、幼少期に服用すると歯に変色を引き起こします。
歯が発達する時期にこの抗生剤を服用すると、永久的に歯が暗く変わってしまいます。
一般的なホワイトニングでは、改善はほぼ不可能です。
治療前、本当に暗いです
写真1は治療前の様子です。
かなり暗いことがわかります。
歯全体が灰褐色(グレー+茶色)を帯びています。
まだらな変色パターンも見られます。
明るく健康的な歯の色はまったくありません。
患者様は、生涯この暗い歯のせいで笑うのが恥ずかしかったとおっしゃっていました。
ノンプレップは難しく、最小削除で計画
このケースはノンプレップでできれば良かったのですが、条件が合いませんでした。
ノンプレップでできるケースであれば理想的ですが、歯の形が良くなく大きさも大きいため、削る必要がありました。
ノンプレップが難しい理由
歯の形が不規則です。
歯の大きさがすでに大きく、これ以上大きくすると不自然になります。
歯の配列も完璧ではないため、位置の調整が必要です。
最小削除の計画
しかし、最小限の切削だけを行うことにしました。
必要な分だけを精密に削ります。
健康な歯の構造を最大限保存します。
ワックスアップで精密に設計します
写真2、3はそれぞれ上顎(上)、下顎(下)のワックスアップです。
治療後の様子をあらかじめ作ってみる過程です。
形の再設計
不規則だった歯の形を自然に整えました。
歯の大きさを適切に調整しました。
左右対称を完璧に整えました。
色の計画
最も重要なのは、暗い歯をどう覆うかということです。
ラミネートベニアの不透明度を十分に高める必要があります。
しかし、不透明にしすぎると人工的に見えます。
明るさと自然な透明感を両立させることが課題です。
歯の切削後、より暗く見えます
写真4は歯を切削した様子です。
驚くべき光景です。
歯を削ると、より暗く見えます。
エナメル質を削り取ると、内側のより暗い象牙質が露出したのです。
テトラサイクリン変色は、歯の内部深くまで浸透しています。
このように暗い歯を、ラミネートベニアで覆う必要があります。
本当に挑戦的なケースです。
ラミネートベニアの製作、暗さを覆う科学
このように暗い歯を覆うには、特別な製作方式が必要です。
不透明層が重要です
ラミネートベニア内部に不透明層(オペーク層)を作る必要があります。
この層が、下の歯の暗い色を遮断します。
しかし、厚くしすぎると不自然になります。
その上に審美層を重ねます
不透明層で暗い色を遮断したのち、その上に何層ものセラミックを重ねていきます。
明るいデンティン層を作ります。
半透明のエナメル層を重ねます。
透明な切端層を施します。
こうすることで、明るくも自然な透明感を作り出せます。
手作業のビルドアップが欠かせません
このような複雑な層構造は、手作業の多層ビルドアップでのみ可能です。
単一のセラミックブロックでは決して作れません。
暗い色を遮断しながらも自然な透明感を保つのは、本当に難しい技術です。
治療後、驚くべき変化です
写真5、6、7は治療後の様子です。
本当に劇的な変化です。
明るく自然になりました
暗く灰褐色だった歯が、明るく澄んだ色に変わりました。
しかし、単に白いだけではありません。
自然な象牙色のトーンが生きています。
透明感があります
最も驚くべきは透明感です。
これほど暗い歯を覆ったにもかかわらず、透明感が生きています。
歯の先端の自然な透明感が再現されました。
これこそが、手作業による多層ビルドアップの力です。
形も美しいです
不規則だった形が、自然でバランスの取れた形に変わりました。
左右対称が完璧です。
それぞれの歯が固有の特徴を持ちながらも調和しています。
最小限の切削で良い結果が出ました
最小限の切削だけで、これほど良い結果が得られました。
歯を最大限保存しながらも、暗い変色を完璧に覆いました。
明るく自然な笑顔を作り出しました。
テトラサイクリン変色は、ホワイトニングでは治りません
テトラサイクリン変色は、一般的なホワイトニングでは改善がほぼ不可能です。
なぜホワイトニングでは効果がないのでしょうか?
テトラサイクリンは、歯の発達時期に歯の内部深くまで浸透します。
エナメル質と象牙質全体に変色が起こります。
ホワイトニング剤は、表面的な変色しか除去できません。
内部深くの変色は除去できません。
ラミネートベニアが唯一の解決策です
このような場合、ラミネートベニアやオールセラミッククラウンが唯一の解決策です。
変色した歯をセラミックで覆って隠すのです。
適切な不透明層で暗い色を遮断します。
その上に明るく自然な色を再現します。
変色歯のラミネートベニアは、こうしてください
暗い歯のラミネートベニアを検討されているなら、こうしてください。
経験豊富な歯科医院を選んでください
変色歯は、一般的なラミネートベニアよりもはるかに難しいです。
暗い色を遮断しながらも自然さを保つのは、高度な技術です。
20年以上の臨床経験がある歯科医師を選んでください。
手作業のビルドアップ方式かどうかを確認してください
単一ブロック方式では、暗い色を覆いながら透明感を維持することはできません。
手作業の多層ビルドアップ方式である必要があります。
不透明層、デンティン層、エナメル層、透明層をそれぞれ作る必要があります。
最小削除をリクエストしてください
暗い歯だからといって、多く削る必要はありません。
最小限の切削でも、十分に良い結果を得られます。
健康な歯の構造を最大限保存することが重要です。
自然なトーンをリクエストしてください
暗い歯だったからといって、無条件に真っ白にする必要はありません。
自然な明るさと透明感のほうが美しいです。
「自然に明るく」をリクエストしてください。
一生のコンプレックスから自信へ
患者様は治療後、涙ぐんでいらっしゃいました。
「一生、暗い歯のせいで笑えなかったのに、ようやく自信を持って笑えるようになった」とおっしゃっていました。
変色歯は、単なる審美的な問題ではありません。
自尊心や生活の質に大きな影響を及ぼします。
変色歯のラミネートベニアは、そのような方々に新しい人生を贈る治療です。
よくある質問(Q&A)
Q1. テトラサイクリン変色は、ホワイトニングで改善されませんか?
A. ほとんど改善されません。
テトラサイクリンは歯の内部深くまで浸透しているため、表面的なホワイトニングでは効果がありません。
ラミネートベニアやクラウンで覆うことが唯一の解決策です。
Q2. 暗い歯を覆うには、歯を大きく削る必要がありますか?
A. いいえ。
適切な不透明層の設計と手作業のビルドアップによって、最小限の切削だけでも十分に覆うことができます。
今回のケースのように、最小削除でも良い結果を得られます。
Q3. 変色歯のラミネートベニアも自然に仕上がりますか?
A. はい、十分に可能です。
手作業の多層ビルドアップで不透明層と透明層を適切に組み合わせれば
明るくも自然な透明感を作り出せます。経験豊富な歯科医院で治療を受けることが重要です。
本記事は、狎鴎亭ドリーム歯科パク・ジョンウク院長の実際の臨床経験をもとに作成されました。20年間審美治療を行ってきており、ラミスタ・アカデミーで毎月、歯科医師の先生方に変色歯のラミネートベニア技法を講義しています。韓国初のラミネートベニア教科書を出版しました。
この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。