コラム 再治療

ラミネート再治療、ワンデーラミネートの落とし穴をご存じですか?

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。狎鴎亭(アックジョン)で20年間ラミネートベニア治療を専門に行っている

カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長です。

今日は多くの方が気になっている

ラミネート再治療について、実際の症例を通して詳しくお話ししたいと思います。

ワンデーラミネート、早ければ良いというわけではありません

最近「1日で終わるラミネート」「ワンデーラミネート」という広告をよく目にされると思います。

早くて手軽だという長所から多くの方が関心を持たれていますが、

残念ながら、このような方式で治療を受けた後に当院を訪れる方が徐々に増えています。

今回ご紹介する患者様もそのようなケースでした。

他の歯科医院でワンデー方式のラミネートベニア治療を受けられたのですが、

あまりにも不自然で人工的だったため、自然な仕上がりを求めて再治療のために当院を訪れました。

初めての診察、そして衝撃

患者様に初めてお会いしたとき、正直かなり驚きました。

20年以上ラミネートベニア治療を行い、数多くの症例を見てきましたが、

これほど不自然なケースは本当に珍しいものでした。

患者様も「周りの人からとても不自然だと言われることが多い」と、とても辛い思いをされていました。

写真1、2、3で来院当時の状態をご確認いただけます。

前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
ラミネート再治療、ワンデーラミネートの落とし穴をご存じですか? — 写真3

上下の歯がすべて見える咬合状態、上顎と下顎の写真ですが、

本当に不自然で違和感がありますよね?

まるで人形の歯を貼り付けたような印象でした。

なぜこれほど不自然に見えるのでしょうか?

ワンデーラミネートの最も大きな問題点は、

単一のセラミックだけで製作されるという点です。

迅速な製作のため、ほとんどの場合コンピューターで削り出すCAD/CAM方式が使われますが、

この方法では歯の形と比率に対する繊細な配慮が不足しがちです。

天然歯は単一の色と質感で構成されているわけではありません。

歯茎側はやや黄みがかっており、歯の先端に近づくほど透明感が増し、

光によってさまざまな色合いを見せます。

このような自然さを表現するには、

さまざまな種類のセラミックを何層にも積み重ねるビルドアップ技法が欠かせません。

しかし、ワンデー方式は時間とコストを抑えるためにこの工程を省略します。

その結果、まるで白いペンキを塗ったような人工的な印象になってしまうのです。

精密診断からやり直しました

ラミネート再治療は、最初の治療よりもさらに難易度が高くなります。

すでに一度治療を受けた歯を再び扱うため、より慎重さが求められます。

私は常に診断の段階を最も重要だと考えています。

写真4でご覧いただけるように、まず顔と歯の関係を丁寧に確認しました。

前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療

そして歯の比率を精密に測定したのですが、

既存のラミネートベニアは前歯2本の大きさも異なっており、

歯同士の比率がまったく考慮されずに作られていたことが一目で分かりました。

歯にも良い比率というものがあります。

中切歯、側切歯、犬歯の比率が調和して初めて、自然で美しい笑顔を作ることができます。

しかし、既存の治療ではこうした基本的な原則さえ無視されていました。

ワックスアップ精密診断で入念に計画しました

写真5はワックスアップ精密診断の過程です。

前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
ラミネート再治療、ワンデーラミネートの落とし穴をご存じですか? — 写真6

歯の大きさと比率を細かく調整し、理想的な形をあらかじめ作ってみる段階です。

この過程を通じて患者様に最終的な結果をあらかじめお見せすることができ、治療計画もより正確になります。

私は、ワックスアップなしにラミネートベニア治療を行うのは、設計図なしに家を建てるようなものだと考えています。

特に再治療の場合は、なおのこと欠かせない工程です。患者様もワックスアップの模型をご覧になり、「

ようやくきちんとした治療を受けているようだ」とおっしゃり、安心されていました。

手作業のビルドアップ、自然さの秘密

写真6、7はラミネートベニアを製作する過程です。

前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療

写真だけでも、以前のものとは明らかに違うのが分かりませんか?

このようにさまざまなセラミックを使って一層一層積み重ねるビルドアップ方式でのみ、

自然な色合いと形、そして透明感を表現することができます。

当院では歯科技工士と緊密に連携し、患者様の肌のトーン、唇の色、既存の歯の色をすべて考慮します。

歯茎側はやや濃いアイボリー色のセラミックから始め、中間部分は明るい色調にし、

歯の先端は透明なセラミックで仕上げるといった具合です。

このような多層構造が天然歯の質感をそのまま再現してくれます。

光が歯を通過する際も、天然歯のように柔らかく透過・反射します。

光をそのまま跳ね返してしまうため硬く人工的に見えるワンデー方式の単層セラミックとは、まったく異なる仕上がりです。

試適の過程、患者様とともに確認します

写真8は試適の状態です。

前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療

ラミネートベニアを完全に接着する前に歯の上に置いて、形と色を最終確認する段階です。

このとき患者様と十分に相談しながら満足度を確認します。

「明るすぎないか」「形が気に入っているか」「笑ったときに自然かどうか」などを細かくチェックします。

必要であれば技工所に再度送って修正することもあります。

多少時間がかかっても、患者様が完全に満足されるまで丁寧に進めることが当院の方針です。

患者様は鏡を見て「ようやく自分の顔を取り戻したようだ」と涙ぐんでいらっしゃいました。

これまでどれほどストレスを感じていらしたか、察することができました。

1年後も、変わらず自然な状態が保たれています

写真9、10は治療から1年後の様子です。

前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療
前歯ラミネート再治療

今も自然な状態がしっかり保たれていますよね?

ラミネート再治療の成功とは、単にきれいに作ることだけではなく、

長期にわたって健康で自然な状態が保たれることまでを含みます。

患者様は定期検診のたびに「今では周りの人に笑顔をほめられる」と喜んでいらっしゃいます。

友人にも自信を持ってラミネートベニア治療を受けたと話されているそうです。

歯科医師として、これ以上のやりがいはありません。

ラミネート再治療、ぜひ覚えておいてください

ラミネート再治療を検討されている場合は、次の点を必ず確認してください。

第一に、精密診断の過程があるかを確認してください。

顔の分析、歯の比率測定、ワックスアップ診断などが含まれている必要があります。

第二に、製作方式を確認してください。

さまざまなセラミックを使う手作業のビルドアップ方式なのか、

それとも単一のセラミックをコンピューターで削る方式なのかを確認する必要があります。

第三に、十分な時間をかけて進めているかを確認してください。

本当に良いラミネートベニアは、1日で作ることはできません。

最低でも2〜3週間はかかるとお考えください。

第四に、歯科技工士との連携体制を確認してください。

歯科医師と歯科技工士が密に連携し、患者様一人ひとりに合わせて製作しているかが重要です。

ラミネートベニアは、一度行えば10年、20年と使い続ける治療です。

早くて安いという理由だけで選び、数か月で再治療を検討することにならないよう、

最初からきちんとした治療を受けられることをお勧めします。


よくあるご質問 (Q&A)

Q1. ラミネート再治療はどのようなときに必要ですか?

A. 色が変色している場合、形が不自然な場合、歯茎との境目に違和感がある場合、歯が大きすぎたり小さすぎたりする場合に必要です。特にワンデー方式や低価格のラミネートベニアを受けられた場合は、再治療が必要になるケースが多いです。

Q2. 再治療の際、既存のラミネートベニアはどうなりますか?

A. 既存のラミネートベニアを慎重に除去し、歯の状態を改めて評価します。歯が傷つかないよう丁寧に作業を行い、必要に応じて歯を再度整える工程を経ます。

Q3. 再治療の費用は最初の治療より高くなりますか? A

. ケースによって異なります。既存のラミネートベニアの除去が難しい場合は費用が追加されることもありますが、多くの場合は一般的なラミネートベニア治療とほぼ同じ水準です。

Q4. ワンデーラミネートは必ず良くないのでしょうか?

A. ワンデー方式そのものが悪いわけではありませんが、自然さと精密さの面で限界があります。簡単なケースには適用できますが、審美的に完成度の高い結果を求める場合は手作業のビルドアップ方式をお勧めします。

Q5. 再治療後のケアはどのように行いますか?

A. 一般的なラミネートベニアと同じです。硬い食べ物に注意すること、定期検診を受けること、正しい歯磨きをすることなど、基本的なケアをしっかり行えば長く使用することができます。

Q6. どのくらい長く使用できますか?

A. きちんとした再治療を受ければ、10年以上使用することが可能です。当院の患者様の中には、15年、20年にわたって問題なく使用されている方も多くいらっしゃいます。


本記事は、狎鴎亭(アックジョン)で20年間ラミネートベニア治療を専門としてきた歯科医師の実際の臨床経験に基づいて作成されました。ラミスタ・アカデミーにて毎月、他の歯科医師の先生方にラミネートベニア治療の技法を指導しており、韓国初のラミネートベニア専門教科書を出版しています。

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

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