比率を考慮したミニマルプレップによるラミネートベニア治療
審美を目的とする治療は、結果がどれだけ美しく仕上がるかが非常に重要です。
歯の美しさを決める要素は様々ありますが、その中でも最も基本となるのが比率です。
歯を見たときに大きく見えたり小さく見えたりするのは、かなり相対的なものです。
歯が大きい小さいというとき、顔に比べて歯が大きいか小さいか、また隣の歯に比べて長さが長いか幅が広く見えるかということになります。
実際に歯の絶対的な数値をもって大きい小さいと語ることは、一般的にはあまりありません。
歯が平均的な大きさであっても、顔が小さければ相対的にかなり大きく見えるケースも多くあります。
歯一本の比率で見ても、長さが短いと相対的に平べったく見えてしまいます。
こうした比率をどう合わせるかが、審美的な結果に非常に大きな影響を与えます。
歯を見ると少し黄ばんだ印象があり、前歯二本の歯並びが良くありません。
歯と歯の間の比率を測定します。
前歯の縦横比を見ると91%という数値が出ますが、この数値は縦を100として横が何%かを測定するものです。
ほとんどの場合、顔の比率に応じて決まります。顔が長めの方は70%前後、顔が平均的な方は75〜85%程度、そして横に丸みのある方は85%を超えることになります。
この患者様は平均的な顔の比率だったため、できる限り平均比率に近づけて治療計画を立てるべきですが、問題は咬合です。下の歯の位置によって長くできる限界があります。
全体的な比率をできる限り平均に合わせるための治療計画を立てます。
このワックスアップの段階で、歯科医師の治療目標に合った結果を出さなければなりません。
この治療計画を目標に、歯の自然な立体感と透明感を生かす方向でラミネートベニア治療を進めます。
実際にはセラミックで、計画よりもさらに平均値に近い比率でラミネートベニア治療を行いました。
口腔内で仮歯を用いて長さを調整しながら、下の歯との咬合に問題がない程度に長さを調整しつつ、この患者様の顔とのバランスのために80%前後に比率を合わせるのが良いでしょう。
比率を基本としたうえで、歯の自然な透明感を生かすことも非常に重要です。
歯先の透明な部分は「若々しい歯」の象徴とも言えます。
最近、ワンデー方式の審美治療が増えるにつれて、かなり見過ごされている部分です。
まだ一日で仕上げるラミネートベニア治療では、こうした若さの象徴をきちんと表現することはできません。
歯の表面の質感まで、できる限り若々しく自然な感じが生きるように製作します。
この部分についても、まだワンデー方式では及ばない部分です。
この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。