コラム 矮小歯

ラミネートベニアは何本必要?2本・4本・6本・8本、決定基準をお伝えします

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。狎鴎亭(アックジョン)のカンナム・ドリーム歯科院長、パク・ジョンウクです。

カウンセリングルームで最もよく聞かれる質問があります。

「私はラミネートベニアを何本すればいいですか?」

「4本で十分でしょうか、6本必要でしょうか?」

「なぜある医院は2本を勧め、ある医院は8本を勧めるのですか?」

今日は、ラミネートベニアの本数がどのように決まるのか、2本・4本・6本・8本それぞれの基準を整理してお伝えします。

本数は価格の問題ではありません

ラミネートベニアの本数は、患者様が決める数字ではありません。

スマイルライン、色調、歯茎のライン、残存歯質を総合した臨床的な判断です。

本数を誤って決めると、仕上がりが不自然になります。

「ラミネートベニアをしたのがバレる」という後悔の最も多い原因が、まさに誤った本数の決定です。

反対に本数を適切に決めれば、施術範囲を最小限に抑えながらも自然な笑顔を取り戻すことができます。

本数を決める5つの臨床基準

第一に、スマイルラインです。

自然に笑った時にどの歯まで見えるかを確認
自然に笑った時にどの歯まで見えるかを確認

患者様が自然に笑った時にどこまで見えるかが出発点です。

中切歯だけが見える方もいれば、犬歯まで見える方もいます。

第二に、隣接する天然歯との色の差です。

白いラミネートベニアを希望されていても、両隣の歯が黄色ければ、2本だけでは終えられません。

色の境界がそのまま露わになってしまうからです。

第三に、左右対称性です。

人の顔は正中線を基準に左右が対称であるときに最も自然に見えます。

そのため、ラミネートベニアは偶数単位で設計します。

第四に、残存歯質の分布です。

変色がどこにあるか、すき間がどこにあるか、矮小歯が何番目の歯なのかによって決定が変わります。

第五に、患者様のご要望です。

「変色だけを隠したい」と「笑顔全体を新しくデザインしたい」は、それぞれ異なる決定につながります。

2本のラミネートベニア — 最も保存的な選択

中切歯2本(#11、#21)のみに施術します。

前歯2本だけにラミネートベニアを行ったケース
前歯2本だけにラミネートベニアを行ったケース

変色・摩耗・すき間が中央の2本の歯だけにある場合に適しています。

条件があります。

隣接する側切歯と犬歯の色が、ラミネートベニアと大きく違わないことが必要です。

つまり、隣接する側切歯とラミネートベニアの色や形、さまざまな特性を合わせる必要があります。

この過程が非常に難しいため、多くの歯科医院が2本だけのラミネートベニアを敬遠します。

実際、ほとんどの歯科医院では行いません。

当院では、2本のラミネートベニアを他の天然歯とよく調和するように製作しています。

条件が合えば、最も自然で保存的な方法です。

条件が合わないのに費用の理由で2本に決めてしまうと、色の境界がそのまま露わになります。

4本のラミネートベニア — 最も一般的な単位

ラミネートベニアは何本必要?2本・4本・6本・8本、決定基準をお伝えします — 写真3

中切歯と側切歯の4本(#12・#11・#21・#22)に施術します。

臨床で最もよく選ばれる単位です。

側切歯まで含めると良い点があります。

前歯の縦横の比率を一緒に調整できるため、自然なデザインが可能です。

中切歯だけを行った時によく生じる比率の不均衡がなくなります。

スマイルラインが側切歯まで見える患者様にとって、最も一般的な選択です。

6本のラミネートベニア — 犬歯まで含む

犬歯を含めた6本(#13〜#23)に施術します。

犬歯はスマイルラインの左右の端点であるため、スマイルラインが広い患者様に適しています。

次のような場合に6本が推奨されます。

スマイルラインが広く、犬歯がよく見える場合。

前歯部全体に変色が分布している場合。

4本だけでは犬歯との色の差が目立つ場合。

スマイルラインの曲線自体を新しくデザインしたい場合。

犬歯が暗い色をしていて明るくする必要がある場合

6本のラミネートベニアで歯全体を明るくする場合
6本のラミネートベニアで歯全体を明るくする場合

8本のラミネートベニア — フルスマイルデザイン

8本のラミネートベニアがどうしても必要だったケース。小臼歯にまで変色が見られる
8本のラミネートベニアがどうしても必要だったケース。小臼歯にまで変色が見られる

第一小臼歯まで含めた8本(#14〜#24)に施術します。

スマイルラインが非常に広い方、頬側の通路が空いて見える加齢によるケース、フルマウスの審美回復が必要な方に限られます。

8本は最も大きな変化を生み出しますが、求められる精密さも最も高くなります。

慎重な適応判断が必要な単位です。

よくある2つの誤り

第一に、費用を抑えるための無理な本数の削減です。

4本必要なのに2本だけで進めると、色の境界と比率の不均衡がそのまま残ります。

短期的には費用が減りますが、再治療の可能性が高くなります。

第二に、スマイルラインの評価をせずに本数を増やすことです。

スマイルラインが狭い患者様に6本を勧めると、見えない犬歯まで削られてしまいます。

見えない歯の保存性が損なわれます。

よくある質問

Q. 前歯を1本だけラミネートベニアにすることはできますか?

A. 臨床的には非常に限られています。

外傷で1本だけ破折した場合のように、天然歯との色の差がほとんどない事例に限られます。

ほとんどの美容目的のラミネートベニアは、左右対称の原則に従い、最低でも2本以上で設計されます。

Q. 4本では足りないと聞きました。本当に6本必要なのですか?

A. スマイルラインと色の差を、写真と色調測定で評価した後に答えられる質問です。

スマイルラインが犬歯まで十分に見えている場合や、

4本と犬歯の間の色の境界が、患者様ご自身が気づくほど大きい場合は6本が必要です。

診断なしに一律に答えないことが原則です。

Q. 本数が多いほどラミネートベニアの結果が良くないという話を聞いたのですが?

A. 本数が多いからといって、自動的に品質が下がるわけではありません。

ただし本数が増えるほど、色調と形の一貫性を保つデザインの難易度は大きく上がります。

8本のラミネートベニアは、2本の4倍ではなく、それ以上の精密さが必要です。

施術者の臨床経験と歯科技工士との連携のレベルが、結果を左右します。

まとめ

ラミネートベニアの本数は、患者様が決める数字ではありません。

スマイルライン・色・対称性・残存歯質・患者様のご要望、この5つのバランスの中で決まります。

良いラミネートベニア診療は、「何本にしますか?」という質問にすぐには答えません。

写真を撮り、色を測定し、模型を採って、患者様と一緒に結果をシミュレーションした上で決定します。

本数決定の正確さが、ラミネートベニアの審美的な結果の半分以上を左右すると申し上げられます。

狎鴎亭(アックジョン)のカンナム・ドリーム歯科

パク・ジョンウク院長(D.D.S., M.S. / カンナム・ドリーム歯科代表院長 / ラミネートベニア臨床20年)

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

原文を見る

同じテーマの記事

ご予約・ご相談