コラム 色選び

ラミネートベニアの色、白すぎると不自然になる理由 Before/Afterで見る自然なトーンマッチング

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。狎鴎亭(アックジョン)のカンナム・ドリーム歯科、パク・ジョンウク院長です。

ラミネートベニアの相談に来られる方が最も多くする質問があります。

「色は一番白いものにしてください」「芸能人のように真っ白にしてください」「色は先生にお任せします」

三つとも、結果が不自然になりかねない出発点です。

ラミネートベニアの色は単に『どれだけ白いか』では決まりません。

明度、彩度、透明度、表面のテクスチャー。この四つがどう組み合わさるかによって

自然な笑顔になることもあれば、一目で『歯をやったな』とわかる人工的な印象になることもあります。

今日は誤った色選びと自然な色選びの違いを

Before/Afterの視点で比較してご説明します。

ラミネートベニアの色が結果を決める理由

ラミネートベニアは0.3~0.7mmの薄いセラミックです。

その薄い厚みの中に色を表現しなければなりません。

問題はここから始まります。

色を濃くしすぎると平面的に見えます。

色を淡くしすぎると歯茎周辺がグレーがかって透けて見えます。

天然歯は一色ではありません。

歯先(切端)はより透明で、歯頸部(歯茎に近い部分)はより濃くなります。

このグラデーションを生かさないと、ラミネートベニアは『歯の形のシール』のように見えてしまいます。

色が不自然になる3つのパターン

過度に白くしすぎたラミネートベニア治療。
過度に白くしすぎたラミネートベニア治療。

1. すべての歯が同じように真っ白な場合

実際に診療室で最もよく見るパターンです。

VITA A1より明るいシェード、つまり『BL(ブリーチ)カラー』をすべての歯に同じように適用したケースです。

このような場合、遠くから見ると歯が『板』のように見えます。立体感が失われます。

照明の下ではさらに目立ちます。写真を撮ると歯だけが浮いて見えます。

2. 透明感のない不透明な色

光が透過しないラミネートベニアはこもった印象を与えます。

天然歯には光が入って出ていく『奥行き』があります。

この奥行きがないと陶器人形の歯のように感じられます。

3. 切端(先端部分)まで濃い色

歯先が濃いと強い印象になります。しかし不自然です。

天然歯は先端に行くほど、わずかに青みがかったりグレーがかったりして透けて見えます。

このディテールを見落とすと、ラミネートベニアが『均一な色の棒』のように見えてしまいます。

自然な色の4つの条件

天然歯の透明感と色合い、そして形まで再現されたラミネートベニア
天然歯の透明感と色合い、そして形まで再現されたラミネートベニア

自然なラミネートベニアは次の四つを備えています。

1. 明度 — 一段階明るく

既存の歯の色から1~2シェード程度明るくするのが最も自然です。

ご自身の肌のトーン、歯茎の色、白目の色と調和する範囲内で決めます。

2. 彩度 — わずかな温かみ

100%無彩色の白は天然歯にはありません。

わずかな黄色み、わずかな温かみが生きていてこそ本物の歯のように見えます。

3. 透明度 — 切端の光の透過

歯先部分に透明層(切端透明感)を生かす必要があります。

ビルドアップ方式のラミネートベニアは、この層を手作業で一枚ずつ積み重ねて作ります。

4. 表面テクスチャー — 微細な凹凸

天然歯の表面は完全になめらかではありません。

微細な横筋(周波条)が光を吸収し散乱させます。

このディテールを生かすと、写真を撮ったときに光が自然に分かれます。

色選びでよくある間違い

さまざまな歯の色を見ながら歯の色を選ぶ必要があります。
さまざまな歯の色を見ながら歯の色を選ぶ必要があります。

一つ目、鏡だけを見て決めること。

鏡の中の色は蛍光灯の下の色です。日差しの下、カフェの照明の下では違って見えます。

診療室では自然光、蛍光灯、LEDの三種類の照明でシェードを比較します。

二つ目、友人や家族の勧める色をそのまま真似ること。

肌のトーン、唇の色、歯茎の色が違えば、同じシェードでもまったく違って見えます。

三つ目、『芸能人〇〇のように』をそのまま適用すること。

放送用のメイクや照明の下の色は、日常の環境には合わないことがあります。

色のマッチングは結局『バランス』です

ラミネートベニアの色は白さの強度を上げる作業ではありません。

ご自身の天然歯、隣接歯、肌のトーン、歯茎の色とのバランスを合わせる作業です。

仮歯を用いて歯の色を確認する過程
仮歯を用いて歯の色を確認する過程

私は診療の際、シェードの決定を患者様と一緒に行います。

自然光の下でシェードガイドを比較し

必要な場合は仮のラミネートベニア(ワックスアップ、モックアップ)で事前にシミュレーションいたします。

色を決める前に見て、比較して、また見る過程が自然さの始まりです。

よくある質問

Q1. ラミネートベニアは一度作ると色の変更は難しいですか?

ラミネートベニアは一度装着すると色を後から調整するのは難しいです。

上から塗り重ねる方式ではないため

色を変えるには既存のラミネートベニアを除去して作り直す必要があります。

そのため最初のシェード決定が最も重要です。

Q2. 結婚式や面接など特別な予定があるのですが、シェードをより明るくしても良いですか?

当日の写真のために普段より1段階程度明るくすることは可能です。

ただしそれ以上明るくすると日常では不自然に見える場合があります。

特別な日と日常の両方に合うバランスを見つけることが重要です。

Q3. ラミネートベニアの色は時間が経つと変色しますか?

セラミックのラミネートベニア自体は変色しません。

ただしラミネートベニアと天然歯の境界部分

そして隣接する天然歯は時間の経過とともに変色することがあります。

定期検診とともに天然歯の色も一緒に管理すれば、色のバランスが長く維持されます。

まとめ

ラミネートベニアの色は『どれだけ白いか』ではなく『どれだけ自然か』を基準に決めます。

色を決めるときに十分な時間をかけること。

シミュレーションを経て見てみること。自然光の下で比較してみること。

この三つが自然なラミネートベニアの始まりです。

今日の記事が色選びに悩んでいらっしゃった方々のお役に立てば幸いです。

狎鴎亭(アックジョン)のカンナム・ドリーム歯科代表院長 パク・ジョンウク

ソウル大学校歯科大学卒業 / 歯学修士

歯科保存科の専門医

韓国接着歯科学会 教育理事

『최소 삭제를 위한 라미네이트 임상』(最小限切削のためのラミネートベニア臨床)著者

ラミスタ・アカデミーディレクター

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

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