コラム レジンとの比較

レジンとラミネートベニアの違い、前歯治療前に必ず知っておきたい5つのこと

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。

アックジョン・ドリーム歯科院長のパク・ジョンウクです。

レジン(Composite Resin)は、歯の色をした修復材料を直接歯に盛りつけて形を作る治療であり、

ラミネートベニア(Porcelain Laminate Veneer)は、セラミックであらかじめ製作した薄いシェルを歯の表面に接着する治療です。

前歯の治療を検討されている方々から、最もよく寄せられる質問があります。

「レジンとラミネートベニア、何が違うのですか?」

「レジンではだめなのですか?」

「価格差が大きいですが、それだけ違うものなのですか?」

どちらの治療も良い治療です。

しかし、適用範囲と結果には明確な違いがあります。

今回は、ラミネートベニア臨床20年の経験をもとに、この2つの違いを率直にお伝えします。

[写真1] ラミネートベニア施術前後の比較写真
[写真1] ラミネートベニア施術前後の比較写真

1. レジンとラミネートベニアの素材の違い

レジンは複合レジン(Composite Resin)というプラスチック系の材料です。

歯に直接盛りつけて形を作ります。

即日治療が可能で、費用も比較的抑えられます。

ラミネートベニアはセラミック(陶器)素材です。

歯科技工所で精密に製作したのち、歯に接着します。

天然歯とほぼ同じ透明感と質感を再現できます。

最も大きな違いは、時間が経ってから現れます。

レジンは時間が経つと変色します。

表面が粗くなり、光沢が失われます。

通常、2〜3年後から目立ち始めます。

ラミネートベニアはセラミックであるため、変色がほとんどありません。

光沢も長く保たれます。

10年経っても施術当初の色を保っているケースが多く見られます。

ただし、ラミネートベニアと歯を接着する接着剤の部分には変色が生じることがあります。

接着剤はレジンでできているためです。

きちんとケアを受けてこそ、変色せずに長く使うことができます。

[写真2] ラミネートベニアの長期経過症例写真
[写真2] ラミネートベニアの長期経過症例写真

2. レジンとラミネートベニアの審美性比較

レジンは術者(歯科医師)の手によって直接形を作ります。

シンプルな修復には効果的です。

小さな虫歯や欠けた部分を埋める用途にはとても適しています。

しかし、複数の歯の形・色・透明感を統一するという点では、

すべてを口の中で行う必要があるため、

口を開けている治療時間自体がかなり長くなります。

ラミネートベニアは技工室で歯科技工士が何層ものセラミックを積み重ねて作ります。

天然歯のエナメル質、象牙質、透明層をそれぞれ再現できます。

隣接する歯との色調の調和や、切端部の透明感まで細部にわたって表現されます。

こうした限界があるため、1〜2本の歯だけを治療するのであればレジンも良い治療になり得ますが、

特に前歯6〜8本を同時に治療する場合に、ラミネートベニアの利点が最大限に発揮されます。

すべての歯がひとつの調和の中でデザインされるためです。

[写真3] 前歯6〜8本のラミネートベニア施術写真
[写真3] 前歯6〜8本のラミネートベニア施術写真

3. レジンとラミネートベニアの寿命と耐久性

レジンの平均寿命は約3〜7年です。

時間が経つと変色や摩耗、境界面の隙間が生じます。

定期的に手直しが必要になる場合が多くあります。

ラミネートベニアの平均寿命は10〜20年以上です。

セラミックは口腔内で非常に安定した素材です。

摩耗にも着色にも強い性質を持っています。

もちろんラミネートベニアも永久に使えるものではありません。

しかし、同じ期間での維持状態を比較すると、明確な違いがあります。

▶ ラミネートベニアの寿命についてさらに詳しく知りたい方は、以前の記事をご参照ください。

→ [ラミネートベニアの寿命、どれくらいもつのでしょうか? 20年の経験がお伝えします]

4. レジンのほうが適しているケース

レジンのほうが適しているケースも確かにあります。

1〜2本の歯の小さな虫歯の修復

外傷で欠けた部分を緊急に修復しなければならないとき

まだ成長期にある小児・青少年の暫定的な修復

費用に制約がある状況での暫定的な解決

こうした場合には、レジンが優れた選択肢となります。

すべての状況においてラミネートベニアが正解というわけではありません。

しかし、前歯全体の審美的な改善を望まれるなら、

複数の歯の色と形を同時に変えたいなら、

長く維持される結果を望まれるなら、

ラミネートベニアのほうがより適した選択です。

[写真4] ラミネートベニアで前歯全体の審美改善を完成させたケース
[写真4] ラミネートベニアで前歯全体の審美改善を完成させたケース
[写真5] ラミネートベニア施術過程の写真
[写真5] ラミネートベニア施術過程の写真

よくある質問

Q. レジンで治療しましたが、変色がひどいです。ラミネートベニアに変えられますか?

A. はい、可能です。既存のレジンを除去してラミネートベニアに交換するのは、非常によく行われる施術です。むしろレジンの再修復を繰り返した末に、最終的にラミネートベニアにたどり着かれる方が多くいらっしゃいます。レジンをきれいに除去したうえで歯の状態を評価し、最小限の切削でラミネートベニアを製作すれば、はるかに長持ちする結果を得ることができます。

▶ レジンとラミネートベニアの選択で迷われている方には、下記の記事も参考になります。

→ [ブラックトライアングルの治療、レジンとラミネートベニアどちらが良いでしょうか?]

Q. 前歯を1〜2本だけ治療する場合でも、ラミネートベニアが良いのでしょうか?

A. 1〜2本だけの治療であっても、ラミネートベニアは良い結果をもたらすことができます。ただし、隣接する歯との色のマッチングが非常に重要です。熟練した歯科技工士が隣接歯の色調を精密に分析して製作してこそ、自然な結果が得られます。1〜2本だけの場合は、むしろより高い技術力が求められます。

▶ 前歯2本だけで仕上げた症例が気になる方は、以前の記事をご参照ください。

→ [前歯ラミネートベニアはたった2本? ラミネートベニアが上手な医院の秘密]

Q. ラミネートベニアの費用が負担であれば、先にレジンで治療して後で変えてもよいですか?

A. 可能ではありますが、この方法はお勧めしていません。レジンの修復を繰り返すたびに、歯の表面が少しずつ傷んでいきます。後でラミネートベニアに切り替える際、歯の状態がすでに不利になっているケースが多く見られます。費用が負担であれば、むしろ最も必要な歯だけを数本、ラミネートベニアで始められるほうが賢明です。

ドリーム歯科は20年間、ラミネートベニアを中心に診療してきた歯科医院です。

レジンが合うケース、ラミネートベニアが合うケースを正確に診断いたします。

前歯の治療でお悩みでしたら、いつでもご相談ください。

ありがとうございます。

アックジョン・ドリーム歯科代表院長 パク・ジョンウク

歯科保存科専門医

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

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