コラム 再治療

ラミネート再治療、ワンデーの失敗を自然さで蘇らせる

文 · パク・ジョンウク院長(歯科保存科の専門医) 公開

こんにちは。狎鴎亭で20年間審美治療を行ってきたドリーム歯科院長のパク・ジョンウクです。

今日は、ラミネート再治療のケースをご紹介したいと思います。

ワンデー方式で治療を受けたものの満足できず、再び来院される方が徐々に増えています。

ワンデーラミネートの落とし穴

今回の患者さんは、2〜3年前にワンデー方式でラミネート治療を受けられました。

当時、「明るくしたい」と白くしてほしいとご希望になり、

そのまま施術が進められました。

問題は、歯があまりにも過剰だったということです。

色が過度に明るいだけでなく、

不透明で、形も不自然でした。

まるで白いペンキを塗ったかのように平面的で、人工的に見えました。

患者さんは、ずっとストレスを感じ続けていらっしゃったそうです。

「最初は白くして良かったと思っていたのですが、

時間が経つにつれて、とても変で不自然だと感じるようになった」とおっしゃいました。

周囲の方々からも、「歯があまりにも人工的に見える」と度々言われたそうです。

結局、自然な印象に治療し直すために、当院を訪ねてこられました。

治療前、ワンデーラミネートの問題点

ラミネート再治療
ラミネート再治療

写真1は、来院当時の状態です。ワンデーラミネートの典型的な問題点が一目で分かります。

1つ目は、色が明るすぎて不透明なことです。

白くはありますが、天然歯の透明感がまったくありません。

光が透過せず、表面ではじかれているような印象です。

2つ目は、形が不自然なことです。

平面的で立体感がなく、まるでタイルを貼り付けたようです。

天然歯には微妙な曲線と凹凸がありますが、こうした特徴がまったくありません。

3つ目は、すべての歯が同じに見えることです。

天然歯は一本一本、少しずつ異なるものですが、

ワンデーラミネートは、まるでコンピューターで打ち抜いたかのように画一的です。

患者さんが「鏡を見るたびに、自分の顔ではないようだった」とおっしゃっていたことが、よく理解できました。

精密診断、再治療の始まり

ラミネート再治療
ラミネート再治療

写真2は、治療のための診断過程です。

ラミネートの再治療は、初回の治療よりも慎重に行う必要があります。

同じ失敗を繰り返さないためです。

歯の大きさと比率を、精密に測定しました。

既存のラミネートは、大きさと比率が適切ではありませんでした。

患者さんの顔の大きさ、唇のライン、笑顔の曲線を分析し、最適な歯の大きさを計算しました。

そして、患者さんと十分にご相談しました。

「明るい色をご希望ではありますが、自然さも重要である」ということをご説明しました。

単に白いだけでなく、

透明感と立体感があってこそ、本当に美しい歯であるということをご理解いただきました。

患者さんも「今回は明るくありながら自然であってほしい」と同意されました。

ワックスアップで最終結果をあらかじめ確認します

ラミネート再治療
ラミネート再治療

写真3は、ワックスアップ精密診断の結果です。

診断結果をもとに、最終的なラミネートの形をあらかじめ作ってみる過程です。

歯の大きさを、患者さんの顔に合うように調整しました。

大きすぎず小さすぎず、自然な比率で設計しました。

形も重要でした。平面的ではなく立体感があるように、

それぞれの歯が固有の特徴を持つように設計しました。

完璧に対称的にするのではなく、天然歯のように微妙な違いがあるようにしました。

ワックスアップの模型をご覧になった患者さんは、「ようやくきちんとした治療を受けている気がする」と安心されました。

レーザーで安全にラミネートを除去します

ラミネート再治療
ラミネート再治療

写真4は、レーザーを用いて既存のラミネートを除去する過程です。

ラミネート再治療において、もっとも注意が必要な段階です。

既存のラミネートを除去する際、歯を傷つけないよう細心の注意を払って作業する必要があります。

当院ではレーザー(Laser)を使用します。

レーザーは、ラミネートと歯の接着層だけを選択的に除去できるため、歯へのダメージを最小限に抑えます。

動画1は、この患者さんのものではありませんが、レーザーでラミネートを除去する過程です。

レーザー光が接着層を精密に焼灼し、ラミネートが慎重に外れていきます。

一般的なドリルで除去するよりも、はるかに安全で精密です。

ラミネート除去後、歯の状態を確認

ラミネート再治療
ラミネート再治療

写真5は、ラミネートがすべて除去された後の状態です。

残念ながら、歯が大きく削られていました。

ワンデーラミネートは「速い」という長所を打ち出していますが、

実際には歯を大きく削るケースが多く見られます。

精密な計画なしに一定の深さで削ってしまうため、

必要以上に歯を傷つけてしまうのです。

すでに削られた歯は元に戻せません。

しかし、残された歯を最大限に保護しながら、美しい結果を作り出せるよう最善を尽くすことを心に誓いました。

仮歯で最終結果をテストします

ラミネート再治療
ラミネート再治療

写真6は、仮歯を作った状態です。

ワックスアップの設計をもとに仮のラミネートを製作し、実際にお口に入れて確認する段階です。

仮歯の段階で形、大きさ、色をテストし、患者さんのご意見をお伺いします。

「大きすぎないか」「色は気に入っているか」「笑ったときに自然か」などを確認します。

患者さんは仮歯をご覧になり、「もう以前よりずっと自然だ」と満足されました。

治療後、明るくありながら自然な笑顔

ラミネート再治療
ラミネート再治療
ラミネート再治療
ラミネート再治療
ラミネート再治療
ラミネート再治療

写真7、8、9は、治療後の状態です。本当に驚くべき変化です。

形の自然さ

歯の形を、より自然で顔の形に合うようにデザインしました。

それぞれの歯が固有の特徴を持ちながらも、全体として調和しています。

平面的ではなく、立体感が生きています。

明るくありながら自然な色

患者さんがご希望されたとおり、歯の色を明るくしました。

しかし、単に白いだけではありません。

立体感を十分に表現しました。

歯頸部から切端まで微妙な色の変化があり、光と影が自然に表現されます。

歯先に透明感を持たせました。

天然歯は歯先に向かうにつれて透明になっていきますが、

この特徴を精密に再現しました。これこそが、自然さの核心です。

明るいけれど自然です。白いけれど、本物の歯のように見えます。

これが、ワンデー方式との決定的な違いです。

ワンデー方式 vs ハンドメイドビルドアップ

なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。それは、製作方式の違いによるものです。

ワンデー方式は、単一のセラミックのみで製作されます。

単一のセラミックブロックをコンピューターで削り出す方式です。

速くて手軽ですが、自然な色の変化、透明感、立体感を表現するのには限界があります。

単一ブロックは、内側から外側まで同じ色、同じ透明度を持ちます。

そのため、平面的で単調に見えます。

光が表面でそのまま反射するため、硬く人工的に見えます。

ハンドメイドビルドアップは、何層ものセラミックを積み重ねます。

熟練した歯科技工士が、手作業で一層ずつ積み重ねていく方式です。

内側には不透明なデンティン(象牙質)色のセラミック、

中間には明るいエナメル色のセラミック、

外側には透明なセラミックを使用します。

歯頸部は温かみのあるトーン、中間部分は明るいトーン、歯先は透明なトーンに仕上げます。

このように多層構造にしてこそ、光がラミネートを通過する際に天然歯のようにやわらかく散乱し、反射します。

立体感と透明感が生き、生き生きとした歯が完成します。

これこそが、ビルドアップの過程を経たハンドメイドならではの長所です。

時間はより多くかかります。費用もより多くかかることがあります。

しかし、結果の差は比較にならないほど大きいのです。

ワンデー方式で治療して2〜3年で再治療するよりも、

最初からきちんと行う方が、はるかに賢明な選択です。

患者さんの満足、そして私たちのやりがい

治療を終えて鏡をご覧になった患者さんは、本当に喜んでいらっしゃいました。

「ようやく自分の顔を取り戻せた気がします。明るいのに自然です。

以前はただ白いだけでしたが、今は本物の歯のように透明感があって立体的です」

「人前でも自信を持って笑えそうです。今では自分の歯が誇らしいです」

このような言葉を聞くとき、歯科医師としてのやりがいを感じます。

ラミネートの再治療は、単に失敗した治療を直すことではなく、患者さんに自信と幸せを取り戻していただくことなのです。

ラミネート再治療、これだけは必ず確認してください

ラミネートの再治療を検討されている方々に、ぜひお伝えしたいことがあります。

1つ目は、ワンデー方式の限界を理解してください。速くて手軽ですが、自然さの面では限界が明確です。

2つ目は、精密診断があるかを確認してください。ワックスアップを含む体系的な診断過程が必須です。

3つ目は、ハンドメイドビルドアップ方式かどうかを尋ねてください。多層セラミックビルドアップで製作してこそ、自然な結果が得られます。

4つ目は、レーザー除去が可能かを確認してください。既存のラミネートを安全に除去することが、再治療の第一歩です。

5つ目は、実際の再治療の症例を見せてもらうよう依頼してください。似たようなケースの前後の写真を見れば、その歯科医院の実力を測ることができます。

ラミネートは、10年、20年と使い続ける治療です。

速くて安いからと選んで数年で再治療するよりも、

最初からきちんと行う方が、はるかに賢明です。


よくある質問(Q&A)

Q1. ラミネート再治療の際、既存のラミネートの除去は難しくありませんか。

A. レーザーを使用すれば、ラミネートと歯の接着層だけを選択的に除去できるため、歯へのダメージを最小限に抑えることができます。一般的なドリルよりも、はるかに安全で精密です。

Q2. ワンデーラミネートとハンドメイドビルドアップ、費用の差は大きいですか。

A. ハンドメイドビルドアップ方式は、より多くの時間と技術が必要なため、費用が高くなることがあります。しかし、自然さと長期的な満足度を考慮すれば、十分に価値のある投資です。2〜3年で再治療する費用とストレスを考えれば、最初からきちんと行う方がはるかに経済的です。

Q3. 再治療後、また再治療が必要になることもありますか。

A. 精密な診断とハンドメイドビルドアップで製作し、適切なケアをしていただければ、10年以上問題なく使用していただけます。ワンデー方式よりもはるかに長持ちし、審美的な満足度も持続します。

Q4. 明るい色にすると、必ず人工的に見えてしまいますか。

A. いいえ、そうではありません。色が明るくても、立体感と透明感をきちんと表現すれば自然に見えます。重要なのは、多層ビルドアップによる色の変化と透明感の表現です。

Q5. ラミネート再治療の期間は、どのくらいかかりますか。

A. 一般的には2〜3週間ほどかかります。既存のラミネートの除去、診断、ワックスアップ、仮歯、最終ラミネートの製作および接着といった段階を経ます。


本記事は、狎鴎亭で20年間審美治療を行ってきた歯科医師の実際の臨床経験をもとに作成されています。ラミスタ・アカデミーで毎月、歯科医師の先生方にラミネートの技法を講義しており、国内初のラミネート教科書を出版しました。

この記事は、カンナム・ドリーム歯科のパク・ジョンウク院長が診療室で書いた臨床記録で、原文は院長のブログに掲載されたものです。掲載写真は院長が施術した実際の症例です。治療結果は患者様お一人おひとりの状態により異なり、いかなる施術にも個人差や副作用の可能性があります。

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